日刊せみなりーBLOG
本州の家は…
更新日:2012/07/29
先週の25日から、
愛知県豊田市に来ていた。
長女が三度目の帝王切開で出産をするので、
立ち会うためだ。
ずっと、共働きの私たち夫婦は、
中々親らしいことをしてやれないが、
せめて、
手術の時くらい力になりたいと思った。
『今回はMのアパートに泊まるわ』
『狭いけどいい?』
大丈夫!
婿さんDちゃんと孫二人、楽しい社宅の五日間が始まった。
さて、孫たちは保育園、婿さんDちゃんは会社なので、
入院した娘から社宅の鍵を預かり、
『誰もいませんけど、こんにちは』
娘夫婦の幸せの城を六年ぶりで訪れたのだが、
いつも娘がこぼしている意味が、
ようやくわかった。
凄い湿気で壁にもカビが発生している。
『これは、北海道のカビなんて、論外だね』
『六番目の孫のために大掃除だな』
角して、婿さんが仕事の間にカビ取り合戦が始まった。
お嫁さんだったら出来ないが、
娘だからいいだろう。
一番ひどいのは、カーテンと窓横、
(これは、冬に出来た結露によるカビだわ)
そう言えば、
入院中の娘の横に(赤ちゃんの育て方)
が、あったが、
そこには、「冬は十度以上室温があるなら、暖房は必要ありません。
日中は1・2時間毎に窓を開けて換気をしましょう」
と書いてあった。
娘の家のカビの原因は冬の暖房に違いない。
夫婦で札幌っ子のMとDちゃんは、
『愛知の冬は寒くてかなわない。』
と、暖房はつけるし、
『寒くて窓は開けられない』
と、換気はしない。
私と同年配のこのアパートには、
断熱材は入っていないだろう。
というより、
本州には冬の家は暖かいという概念はない。
冬は換気し、暖房は少しだけ…
が、本州の家の常識とみた。
『さあ、これで綺麗になったぞ』
カビ退治が終わり、夫は大汗を吹きながら言った。
六番目の孫は男の子だった。
さてさて、愛知で生まれた孫たちは、
冬になったら換気をし、
暖房は最小限の生活に慣れるのだろうか?
そのうち、本州の家も冬暖かく、
適度の換気が、
億劫でなくできるようになればいいな~
と、六番目の孫を見ながら、
ばあばは考えた。