日刊せみなりーBLOG

命・・・

更新日:2012/08/05

高校時代、教師を目指していた私だが、
分け合って受験勉強が間に合わず、

(看護婦にでもなるか・・・)
で・・看護婦になった。

そんなんだから、
学生時代も今ひとつ勉強に身が入らず、

サークル活動一番!の日々だった。

それでも無事卒業し、
白衣の身となったが、

初めての夜勤で、
窓ガラスに写ったその姿が不思議で馴染めず、

(私、本当に看護婦になったのかしら)
と、現実感のない社会人一年生だった。

当たり前に、
褒められた仕事ぶりとは言えず、

『元気がいいだけで取り柄のない看護婦』
と、当時の婦長さんに言われる始末だった。

そんな私も恋をし結婚、
長女を出産した。

仕事だけは絶対やめない、
経済的自立が女性の自立の第一歩!

の時代だったから、
産休を取った。

実家で三週間を過ごし、
自宅に戻った。

今でも鮮明に覚えているのだが、
アパートのソファーに座り、

長女を抱いて、あやしながら、
急に、

(この命、絶対なくしてなるものか)
と、涙がでた。

その時、
私は看護婦の仕事が持つ意味を、

始めて理解した。
6週間の産休後復帰した私は、

『ナカノさん、別人みたい』と言われるほど、
看護に燃えた。

時は流れ、
私の仕事も変わったが、

私の大事な命は三つになり、
それぞれの命は、また命を育んだ。

私と夫が作った命は、
今、七つの大切なかけがえのない命になった。

この命、
絶対なくしてなるものか・・・・

あの時の事が、再び頭をよぎった。

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