わがままを言って、長い休みを貰った。

長女のお産扱いに、愛知県に来るためだ。
帝王切開に立ち会い、一度札幌に戻った。

入院中は婿さんが、休暇を取った。
夜勤があるので、仕事をしながら、

上の二人の子供達をみる事は出来なかった。
『こんなに長く休みを取った事がない』

一生懸命働く婿さんは、
長い休みが心苦しいようだった。

わかる！でも、仕方がないのだ。
それを理解してくれる職場であって欲しい。

先週の土曜日に、
再度愛知に来る予定でいたら、

金曜日の朝、
長野県にいる次女から電話がはいった。

『お母さん、三日前から破水していたみたい』
身体の弱い次女も三人目の出産予定だった。

慌てて長野に向かった。

やっと間に合った午後3時40分の飛行機に乗ろうとしていたら、
その日に退院した長女から、

電話があった。
『Dちゃんが中部国際空港まで迎えに行って、

そのまま長野まで子供達と送って行くって！』
中部国際空港で待っていてくれた長女の婿さんDちゃんの車に乗って、

私は夜9時半、長野県伊那市に着いた。
『たった今生まれましたよ！』

母子ともに元気！ホッとした。
その夜、4人の孫が寝静まってから、

二人の婿さんと私は、
『おめでとう！』

酒盛りをした。
これで、二人の婿さんは三人の子持ちとなった。

『僕も産休が二日あるんです、
一応休むけど仕事にも行きます。』

次女の婿さんKちゃんも働き者だ。
二人の婿さんは仕事の事、後輩の事、

色々な話をした。
ふと、うちの会社のみんなの事が頭をよぎった。

しばらく、
みんなとこんな風に話していないな。

お盆開け、札幌に戻ったら、
また、みんなと話そう・・・・。

働き者の二人の婿さんと、
うちの会社のみんなが重なって見えた。