日刊せみなりーBLOG

また、見つけちゃった~…

更新日:2012/08/23

昨日は暑かった!
午前中は星置のお客様に顔を出し、

そのまま小樽に行った。
晴天の小樽はガンガン暑くて、

奥沢にあるお役所から、
(よし!南小樽まで歩くぞ~)

と、決めたはいいけれど…
(あつ…い)

決意は、
(歩く)から(休む)に簡単に変更、

一度入ってみたかった喫茶店に足を向けた。
そこは、マンサード屋根の古い民家、

その外観は、
(昔はよく、こう言う家を調べたな~)

と思わせる懐かしさだ。

玄関の木の引き戸は開けたまま、
土間に置き石があり、

上がり框も45cm、
これまた木製片開き戸を押して、

(すみません、土足でいいんですか)
恐る恐る聞くと、

中から素敵な女性が、
『どうぞ~』

喫茶店の中は、私の想定外のものだった。
外観はほとんどいじっていなかったので、

内部も古い座敷を想像していたが、
古材が生きる板張りの床が、

意外に現代風のセンスになっていた。
『冷房がないんですよ、暑いでしょ』

オーナーが申し訳なさそうに言った。
『いいえ、大丈夫です』

飾り格子の中に曇りガラスが入った窓には、
葦簾が下がり涼しげだ。

女性のオーナーは、
扇風機を私に向けてくれた。

『何になさいますか?』
『わあ、みんな美味しそうだけど…

やっぱり、梅スカッシュ!』
手作りの梅スカッシュは、酸味がしっかり効いていて、

『美味しい!』
暑さで火照った喉と身体を冷ましてくれた。

お客様は他になく、
なんとなく、女性オーナーと会話が弾む。

気がつくと、
奥の流しにもう一人いらした。

女性二人で17年前に始めた喫茶店と言う。
『前は富岡町にあったんです。

古い素晴らしいお屋敷をお借りして始めました。
そこが取り壊されることになり、

ここに移ってきたんです。
建具や床板など、富岡町の家から持ってきました。

好きなものは、
持って行っていいと言われて…』

確かに、素敵な建具だ。
話が弾む内にオーナーの一人が言った。

『私たち、古民家カフェとか言われるの、嫌なんです。
たまたま、いいと思ったところが古かっただけなんです』

その、姿勢が骨一本あり!だ。

結局、午後の打ち合わせ後、
もう一度その喫茶店に戻り、

昼食を取りながら、
次の打ち合わせに入った。

パンと野菜のセットは、
これまた、最高~

『ところで、
どうして二人で喫茶店を始めることになったんですか?』

『二人とも札幌の職場で一緒だったんです。
喫茶店でもやりながら、

好きなことをしようと思ったら、それどころでなくなって…』

帰り際になって、
このお店はかなり有名だと知った。

うん!いいお店だ。
これ以上、知られたらもったいない気分。

名前は言わない。
興味を持たれたら、南小樽まで歩いて探して欲しい。

乾いた喉に
梅スカッシュは最高!ですよ!

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