『朝のラジオで言っていました、
100年後の今日、

ドラえもんが生まれたそうです』
と、朝会でチェックマンA子さんが言った。

『あ・俺も聞いた、HBCだよね』
ホンワカH君も聞いたらしい。

『私が聞いたのはエアジーだよ』
ふ～ん、各局が取上げるんだから、

ドラえもんは流石だ。

私が看護婦になった35年前、
その頃30歳くらいだった先輩の看護婦さんが、

『子ども達が、
どうしてもドラえもんの映画に連れて行けっていうの』

という話で、
私は初めて【ドラえもん】を知った。

子どもが生まれ、
【ドラえもん】【日本昔話】【アルプスの少女ハイジ】

は、我が家の定番になり、
【サザエさん】【ちびまるこちゃん】に引き継がれたが、

いつも家事をしながら見ているので、
今一の感動だった。

子どもがいなくなり、
真剣に見るようになってから、

その素晴らしさが分かってきた。
ドラえもんの映画は特に感動的だ。

どこでもドアがあったら、
どんなにいいだろう・・・

でも、これが出来たら、
全ての交通手段は廃業に追い込まれるわ！

とか、

タケコプターは、
高所恐怖症だから無理ね。

とか、
結構真剣に考えた。

普通にいる子ども達が主人公、
ドラえもんもスーパースターではない。

でも、
どこかに普通にあるべき優しさと、

普通にあるべき正義がある。
日常の中の普通の大切なもの・・

だから、
見続けられるのかしら・・・

100年後、
今年生まれた3人の孫は100歳になっている。

ドラえもんは生まれるのだろうか・・