昨日から、
小平町の山の調査に来ている。

今回は、
林道脇の斜面にある木の調査だ。

三人一組で、両側に別れすすむ。

背丈以上の笹をかき分け、
いえ、かき分けられず、

折った笹の上に足を置くと、
『ひえ~~~』と滑り落ちる。

また、よじ上り、
今度は笹を見方につけて、

わんさと掴み、『よっこらしょ！』
斜面の上に立ち、木にテープをつける。

気がつくと、
メンバーの姿は見えず、

『みんな、どこ~？』
熊よけの鈴を鳴らしながら、

叫ぶと、『むつみさん、大丈夫ですか』の声…

やれやれだ。
六人はそれを繰り返し、

汗だくになって、一日目を終了した。

夕食は、
『腹空いた~ビールが美味い！』

『いや~キツかったすね～』
『私は今までの人生の中で、一番の大汗だったわ』

と、私。
『斜面の笹が、滑る滑る…』

は、若いビベロYちゃん。
みんなで、笑いながら現場の話。

その後は、
部屋に集まり、足を見せあって、

『思いっきり行ったら、切株にぶつかってバタン』
綺麗好きN君とビベロYちゃん。

そろりそろりの私は意外に怪我なし。
でも、みんな疲れて、早々に就寝した。

で、本日も、
『ひゃあ〜』を繰り返し、午後五時半、

調査は無事終了した。
『ひでえ、汗だくだ〜着替えよう』

小平町の山奥の林道で、
『チョット、見ないでよ』

みんなで、着替えをした。
やれやれ、昨日は雨予報…

『雨だったら、終わらなかったね。
神様は、私達に微笑んでくれたね！』

全身を使った山の現場、
笹薮の急傾斜を登ったり降りたり、

叫んだり、笑ったり、『チキショウ！』と、
言ったり、思ったりした二日間、

みんなの頑張りが、天に届いた気分だ。

良かった、良かった……が、
痛い…全身が…痛い。

『いやはや、
毎年、もう山の調査はもうできないと思うけど、

もう、終わりかな』と、言ったら、

ラガーマンM君が、言った。
『今回の動きを見ていたら、もう少しやれそうですよ』

あのね~
おばさんは後から不具合が起きるのよ。

でも、終わった後のこの、
みんなとの、一体感と達成感が……

くせになって…ついて来る…
57歳なのだ。