寒い…
朝起きて、シトシト雨を見つめてため息をつく。

あ~ついにこの季節に突入か？
夏から続けてきた、

(窓！オープン！)
は…休もう…

肩をすぼめて、
洗面所に急ぐ。

今日は何を着ようかな、
室蘭に行く予定だし、……

顔をじゃぶじゃぶしながら、
気温を想定…

ふと、
昨日、明るく優しいIさんが言っていた言葉を思い出す。

『わ~冬用のジャンバーを持ってくれば良かった！って、
どこで後悔するか？だな、今年は、ははははは』

そう、毎年その後悔は必ずある。
(明日からの知内町の現場には冬の用意をして行こう)

なんて考えながら、洗顔は終了。
(ジャケットにパンツ…を着て行こう。)

と、服を選び、
(スカーフをしようか、寒かったら困るし)

で、家を出たが…数分後…
(寒い~~~)

外は完全にいつもの寒い10月だった。
(コートを着てくればよかった)と、

バス停に並ぶコート姿の面々を、
見つめながら、少し後悔し、

(いやいや、室蘭は暖かいかもしれないし…)
根拠なく自分を慰める。

バスに乗り、
窓の向こうの真駒内公園をふとみれば、

あ・もみじが真っ赤になってきた。
昨日までは、季節に会わない緑の葉っぱだったけど、

一晩で、
公園は秋色になっていた。

数年前、
落葉前に大雪が降り、

ボキオキと、
大木の枝が折れたことを思い出す。

そんなことにならないといいな~
と思いながら、

雪が降る前に、
現場に行ってしまわなければ、

と、気が焦る。
できるだけ、根雪は遅い方が助かるな~

毎年、
この時期になると同じことを思う。

それにしても、
コートを着なかった自分が疎ましい。

札幌は、
冬間近の秋空だ……

うーん、さむっ！