日刊せみなりーBLOG

ニセコ…

更新日:2012/10/25

先日、
久しぶりに仕事でニセコに行った。

それも、ニセコの奥の方だ。
有名な温泉が幾つもあり、

子供が小さい時は、
スキー場に行くために何度も通ったが、

その当時、それらの温泉旅館は、
どこも古く、外壁も修繕されず、

庭も今ひとつ手入れがされず、
泊まる気にはならなかった。

『ここは秘湯好きがくるところだね』
なんて言いながら、

(この温泉地がなくなるのも時間の問題だわ)
なんて思っていたのだが…

函館方面からニセコに向かう車の中、
『随分奥のニセコの工事なんだね』

心の中で、
あんな奥の工事をしてどうするんだろう…

と思いながらその道を曲がると、

ひやあ~驚いた!
それぞれのボロボロだった温泉旅館の外壁は、

綺麗に修繕され、
和風旅館の趣だ。

旅館の道も庭も手入れが行き届き、
いい感じ!

あれが、
あの時間の問題と思われた旅館?

何よりも、
旅館には車がいっぱい止まっていた。

道路の通行量も半端ではなく、
道路脇の立木や看板の調査だったから、

車に引かれないように、
気を使わなければ、

危ないほどだ。
これは一体どうしたことか?

その日は日曜日だったが、
雨の日曜、なぜだ?

調査をしていた中にも温泉旅館の木もあったが、
その旅館の駐車場は、

日帰り入浴客が、
引っ切り無しに車を止めていた。

何気なく、
その車を見ると、

その車の中の方達も、
調査をしている私たちを見ていた。

外国人、多分オーストラリアの人たちか。
やっと、理解した。

ニセコが、
オーストラリアの人たちで活気が出たのは知っていたが、

ヒラフやアンヌプリだけでなく、
こんな奥にも影響を与えていたのだ。

私の知らないニセコになっていた。

何かで読んだことがある。
ニセコは世界の山の中でも、

最高の場所であり、
冬も夏も楽しめる場所、

その価値を世界の人たちの方が、
分かっていたのだ。

凄いな~と思いながら、
チョコっとさみしい気もした。

自分から振った相手なのに、
その彼が素敵な彼女を見つけた時のような、

寂しさだった。

様変わりして行くニセコの地価は、
上がり続けているようだ。

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