日刊せみなりーBLOG
教わった事・・
更新日:2012/11/04
『ねえ、T君のことをブログに書いていい?』
『いいですけど・・』
ホンワカH君の愛息子T君は、
中学校の一年生だ。
先日は、
サッカー部の最後の一枚のユニホームを、
貰う事が出来たと、
ホンワカH君は、
社内で嬉しそうに話していた。
『おれ、Tに言ったんですよ。
この最後のユニホームを貰えずに泣いた子の涙や
今までこの最後の一枚を貰って頑張った先輩の汗が、
しみこんだユニホームなんだぞって』
ほー、中々いいことを言う父親だと思ったのだが、
そのT君が病気になったと言う。
『そうなんです。完治しない難病らしくって・・
一生、
付き合っていかなければならないそうです』
その病気は、
原因が不明だから対処療法しかない。
普段は普通に生活できるが、
症状が重くなると入院治療が必要になる病気だ。
『それは大変だね、心配だわ』
それでも、元気に学校に行っていたので、
安定しているのだと思っていたら、
『急に悪くなって、
明日、入院する事になりました。』
『え?明日で大丈夫なの?』
『はい、具合が悪くなって、
昨日かみさんが病院に連れて行ったんです。
そしたら、
入院して集中的に薬で治療しないとダメだと言われて・・』
『そうなんだ~心配だね・・』
『はい・・それが・・Tのやつ、
昨日、入院が決まった帰りに、
かみさんに・・
今日病院に連れて来てくれてありがとう・・って、
言ったんですって・・
かみさんもグッときたみたい・・』
T君は、
お母さんが病院に連れて来てくれたから、
自分は、
入院して病気を治すことが出来ると、
感謝したのだ。
中学一年生が、お母さんに感謝したのだ。
ホンワカH君の愛妻Sちゃんは、
どんな気持ちだったろう。
この話を聞いた私でさえ、
涙が出た。
T君に比べたら、
私は何事にも感謝が足りない。
もし、
私がT君の立場だったら、
学校に行けないことや、
折角貰ったユニホームなのに・・とか、
おなかが痛いとか、
あーだこーだと文句ばかり言って、
お母さんを困らせたのではないかと、
思う。
中学一年生に、
生き方を教わった気がした。
このブログ、当たり前に、
社員の家族のプライバシーに関わる事は書かない。
でも、
今日は余りにも感動したので、
ホンワカH君の許可を貰って書いた。