人生には、
愛する人や大切な人の他に、

自分の人生に、
多大な影響を与えてくれた人がいる。

例えば、
私の中学高校の同級生Mちゃん、

彼女は、
才女で賢く自立した女性だった。

あっぱらぱ〜の私とは全く違い、
小学校の時に、

医師だったお父様の書斎にあった文学書を、
全て制覇していた。

中学生の私は、
自分の出来の悪さばかりが目につき、

劣等感に苛まれていた。
そんな私に彼女が言ったのは、

『おむっちゃん、劣等感は優越感の裏返しなのよ』

あ・と、目が覚めた。
自分は自分でいいのだとその時思った。

その後、
様々な素敵な友人に恵まれたが、

元気がいいだけで、
なんの取り柄もない看護婦だった私を、

伸ばしてくれたのは、
M婦長さん、今も帯広で介護 の世界で頑張っておられる。

私は、M婦長さんに会うことで、
人は上司によって、

成長が様変わりすることを、
学んだ。

時は流れ、
私は小さい会社の経営に携わるようになった。

私の頭の中には、
劣等感は優越感の裏返しの言葉がいつもあり、

自分を諌めている。
社員を見ては、M婦長さんを思い、

M婦長さんが私を可愛がってくれたように、
『むっちゃん、頑張って働いてくれてありがとう』

と、いつも言ってくれていたように、
私も言っているだろうかと、

わが身を省みる。
今、また素晴らしい方達と、

出会っている。
その方達は、私を褒めるより、

ガツンと一発いってみよう~
と、大切な所をついてくる。

私の人生に、
良い意味で影響を与えてくれた方達は、

愛を持って、
私と向き合ってくれた人たちだ。

そんな方々への恩返しは、
自分も人に良い意味で影響を与えられるような、

そんな人になることか…
あーもう57歳なのに…

道は遠い……………か。