日刊せみなりーBLOG

桃缶…

更新日:2012/11/24

昨日、我が社の名誉社員、
北海道大学名誉教授前川博士から、

りんごが届いた。
前川教授は農学博士だが、

以前、
長野県の試験場にいたことがあり、

その時から、
長野のりんごを送ってくれるのだ。

『旨そうなりんごですね。
一個貰っていいですか』

ホンワカH君が丸かじりした。
それを見ていたラガーマンM君が言った。

『俺にとって、果物って言ったら、
桃缶だな、風邪を引いた時しか、

買って貰えなかった。
桃缶って、

どうしてあんなに美味しかったんだろう。
風邪を引いていたからかな』

ふ~ん、風邪と桃缶は、
うちの夫だけの事かと思ったが、

夫こと、モゴモゴN社長もよく言うのだ。
『風邪を引いて熱を出すと、

ばあちゃんが悪い足を引きずりながら、
桃缶を買って来てくれるんだ。

うまかったな~』
だから、、結婚してからも、

熱を出すと、
『桃缶が食いたい』と言っていた。

私の場合はどうだろうか、
身体が弱く、よく寝込んでいたから、

特別なことはなかった気がする。
ただ、寝ていると、

母がタオルケットを、
ふわ~んとかけてくれるのが気持ちよかった。

『お母さん、あれして~』
『はあい』

具合が悪いのに、幸せな気分だった。
孫がいる年代になっても、

具合が悪く寝込むと、
誰か、ふんわりタオルケットをかけてくれないかな?

と、思う。

桃缶も、その甘さより、
お母さんやおばあちゃんの、

思い出なのだろうか?

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