日刊せみなりーBLOG
女優志願・・
更新日:2012/11/26
昔、
私は女優になるのが夢だった。
小さい頃から、
トイレの中で独り言・・・
気分はお姫様・・だったり、
だいたいが可愛そうな役だった気がする。
高校生の時は、
劇団に入ろうと真剣に探したが、
『わ!食べていけないんだ~』
すぐに断念・・根性がなかった。
結局、
人生の流れで看護婦になり、
なぜか、
今は小企業の経営に携わっているが、
その経営者の勉強会で、
プロの演出家と知り合いになった。
NPO法人コンカリーニョの斉藤代表だ。
早速、
『私の夢は女優になる事だったんですが、
貧乏をする根性がなくてやめました。』
と話すと、『それは懸命でした。大変です』
と返されたが、
私としては興味深々、
『あのね、俳優さんて、
悲しいことがあっても、役になりきれるじゃあないですか?
すごいな~そういうの教えて欲しい。』
なんて、気楽に言ったら、
『中野さん、それが出来る俳優になるのは大変なんですよ。
自分に、もの凄く辛いことや悲しい事があっても、
役になりきるには、
その悲しい自分を、
第三者の目で、
見ている自分がいなくては出来ないのです。』
もう一人の自分が、
(今、この人の心の中はこう言う感情なんだ)
と理解出来ないとダメらしい。
よく、妻や肉親が亡くなったのに、
舞台を終わらせてから、
駆けつけたという俳優さんたちがいるが、
その方たちは、自分を客観視できると言うことか・・
まあ!なんて奥が深いんでしょ・・。
女優になるのは、
諦めて正解だったかも知れない。
『でもね、中野さん、ミニミニ劇団は作りましょうよ、
素人劇団、面白いですよ~』
あら・・そおお~
気分が乗ってきた。
だって、やっぱり、
自分ではない人生を演じるのは魅力的だ。
美人で優しくて気風のいい、
料理屋のおかみさんがいいな~
宿屋の女将もいいな~
これは元気になれそうだ!
?現実逃避?
いえいえ・・自分を客観視する訓練です!