日刊せみなりーBLOG

小樽ノスタルジーその2

更新日:2012/12/17

明日、小樽ロータリークラブの会合で、
少しお時間を頂ける事になった。

NPO法人小樽民家再生プロジェクトについて、
話をする。

それも、中々ご理解頂けない、
『見かけはそのままで、

内部を暖かく素敵に変えた小樽の古い民家に住もう!』
について、話すのだ。

もちろん、外部の補修はするが、
外部の雰囲気はそのまま・・

私は、
小樽の古いモルタルや下見板の建物が醸し出す、

小樽独自の街並みは他にないものであり、
それは小樽の歴史や海、

山などの地形と深く関係していると考えているが、
私の感性に間違いがないか、

当社の小樽研究家いなせなSさんに、
聞いてみた。

『そうだね、小樽のあの坂に建つ、
グレーぽい家々や古い民家が無くなったら、

小樽じゃあないね。』
それから、いなせなSさんは小樽の歴史や、

見所をたくさん聞かせてくれたが、
『いなせなSさん、小樽商人は鰊油で大もうけしたんですよね』

『そうだよ、鰊油とそのかすで肥料をつくってね。
お陰で、庶民は木綿の服を買う事が出来るようになったんだよ。』

そうだ、その肥料のお陰で、
綿が安く手に入るようになったと習ったぞ。

『あれ?木綿の着物が買えるようになったてことは、
その前は何を着ていたのですか?』

『麻織物だよ、だから、冬は寒かったのさ。』
なるほど!色んな事が、人類の発展と結びついているんだ~

まるで、小学生・・・。
いなせなSさんは続けた。

『どうして、反物っていうか知っていますか?
あれはね、着物一反分の綿は一反の畑から取れるからさ~』

そうなの?わ~凄い!
私は更に小学生になった・・。

『小樽には他にはない優しさと言うか暖かさと言うか、
独特の空気がありますよね』

『そうだね、小樽の歴史から、
小樽人には度胸や気概があったけど、

不思議に喜怒哀楽の激しさはない町だね。
でも、冬の朝、暖かい寝床を出なくないような、

そんな温もりが小樽にはあると思う』
これが、小樽の価値なのだと思う。

小樽の古い民家の外見はそのままで、
内部は暖かく快適になった住まい・・

あなたも・・体験してみませんか?

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