日刊せみなりーBLOG

岩内の…

更新日:2012/12/21

昨日の岩内は、
久しぶりに経験したような猛吹雪だった。

私と綺麗好きN君は、
外回りの調査……寒いなんてもんじゃあない。

日本海側の吹雪は、雪が下から吹く。
降る雪と、強い風で積もっている雪が飛ばされてくる雪で、

『きゃあ~』だ。
そんなお外なのに、岩内のみなさんは雪掻きをする。

『凄い雪ですね。それにしても皆さん、
随分几帳面に雪掻きをされるんですね。』

今回、調査をさせて頂いている方々の平均年齢は、
けして、若いとは言えない。

何せ、私に『お嬢ちゃん』と言ってくださるのだから。

その方々が、
ずーっと、雪掻きをしている。

『たまると、大変になるから、
たまる前にするんですって、今朝の三時からしていたそうです』

やっぱり、
雪かきが気になっていたらしいラガーマンM君が言った。

調査をさせて頂いている家のみならず、
隣近所のみなさんが、

総出でサクサク雪かきをし、
夕方、『本日はこれで失礼いたします。』

と、ご挨拶した時には、
道路、敷地、全て、掃いたように雪がなかった。

ブロック塀の横も、
道路面とはカッキリ90度…

皆さん、雪を空き地まで、
よいしょ、よいしょ、と運んでいる。

私をお嬢ちゃんと呼ぶみなさんは、
スキーウエアに身を包み、

背筋を伸ばし、
雪をかく。

『この道は、デイの車も通るから、
綺麗にして置かないと…』

札幌も、雪かきをしするけど、
自分の関係するところだけ、

後はプロに頼む。
時間もないし………

それが当たり前と思っていたけど、
岩内の人力でする雪かきに、

何だかえらく感動した。
道道や国道は排雪が追いつかず、

道幅が超せまくなっているが、
岩内の平均年齢がかなり高い地域の生活道路は、

両側のブロック塀まで、カッキリ雪かきされ、
夏場と変わらない道幅だった。

こうやって、
岩内で生きてこられた方々に頭が下がる思いだった。

(私はまだ、お嬢ちゃんかも………)
そんな気がした。

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