日刊せみなりーBLOG

宝物…

更新日:2013/01/17

私の生き方に、
多大な影響を与えてくれた三人の女性がいる。

一人は、もちろん母、
正義感、生真面目、誠実、愛情、の人で、

過大表現を絶対的に嫌う性格の母だ。

もう一人は叔母、
父の妹で我が社のディレクターでもある。

78歳の叔母からは、
ものの考え方、見方、真実の見方、を学んだ。

働く女性の先駆けで、
言葉少なく、相手が気付くまで待てる人である。

そして、
もう一人は私の看護婦時代の先輩M婦長、

元気がいいだけで、何の取り柄もない!
と、評価されていた私を、

『むっちゃんは凄い!何と、いい人を引き当てた!』
と、私の配置転換を快く引き受けてくれた婦長さんである。

この婦長さんは、
叔母の中川ディレクターと似たところがあり、

待てる人、
現在は帯広で介護施設の経営をしている。

多分、このM婦長に出会わなければ、
私は何も学ばず看護婦を早くにやめていたと思う。

このM婦長からは、何よりも、
部下は上司によって、成長は無にも有にもなると学んだ。

そのM婦長に4年ぶりに会った。
ケアマネージャーの更新講習に札幌に来たという。

『むっちゃんは今どんな感じ?』
『それがね〜………………』

自分の未熟さ、アホさ、馬鹿さがわかった事、
などなど、四年分を四時間かけておしゃべりした。

M婦長も新しい介護事業に取り組み、
また、新しい悩みも抱えていた。

お互い、相手に答えは求めない。
でも、話すことで自分の問題の解決を探る。

こんな関係を、
38年間続けられるのは幸せである。

別れ際、
『むっちゃんも荒くなったね。』

と言われたが、
それは逞しくなったね、

ということにしておくね、婦長さん。

自分の人生に、
良い影響を与えてくれる人との出会いは

宝物だ。

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