日刊せみなりーBLOG

トラウマ・・・

更新日:2013/01/30

朝、
自宅マンション通路を歩いていたら、

後ろから、
バタバタと走ってくる音が聞こえた。

振り返ると、
小学校3,4年生くらいの男の子が、

ランドセルを背負い、
両手でスキーを抱えながら走ってきた。

あ~今日はスキー学習なのか~
ランドセルも背負っているから、

体育の時間か、何かで、
グラウンドで練習でもするのかしら?

その、スキーを両手で抱える姿が、
愛らしく、また、可哀想な気がした。

それは自分の、
悲しい小学生のスキー学習の思い出に繋がったから・・

運動能力が人並み外れてなく、
また、体力も『普通学級で大丈夫?』と心配されていた私は、

スキー学習が大の苦手だった。
スキーを抱えて歩く事さえ出来ず、

おまけに昔のスキーは、
カンダハと呼ばれた時代、スキーの袋は無く、

ベルトで押さえたが、
力がない私には難しく、

抱えたスキーはばらばらになった。
その頃は55人学級だったから、教師もかまっていられない。

いつも泣きながら、帰っていた。
モチロン、スキーを履いたら歩く事さえ大変!

よいしょよいしょよいしょ・・
斜めに頑張って山を登るが、

方向転換をしようとした途端、
後ろ向きにころんで滑り落ちた。

みんなは、小山を滑っていたが、
私はいつもスキーを履くところからの繰り返しだった。

なぜかって、
転んだらスキーに雪が付いて、

靴が履けなくなるのだ。

ああああ~なんて、可哀想なわたし・・
思い出しても自分が悲しくなるのだ。

楽しいはずのスキーは苦痛の代名詞になり、
私はスキー学習のないF中学に行った。

でも、自分の子どもが同じ思いをしないように、
『運動は好きですか?』を結婚条件とし、

お陰で、
運動神経は人並みの娘が出来た。

子どもたちはスキー教室にも行かせた。
会社のスキー旅行には、スキーの先生をつけて、

社員の子ども達にも習う機会を作った。

これみな・・
小学生時代のトラウマである。

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