日刊せみなりーBLOG

豆まきの・・思いでは・・

更新日:2013/02/04

『昨日は豆まきをしました。
うちは豆と言うよりお菓子撒き、朝から子ども達が落ち着かず、

昼に豆まきをし、
みんなお菓子を抱えて食べる一日でした。』

朝会でホンワカH君の話。
中学生の愛息子T君と愛娘YちゃんがいるホンワカH君、

愛妻Sちゃんが、
いそいそと買出しをする姿が目に浮かぶ。

話を聞きながら自然に顔がほころぶが、
我が家も昨日、寂しく二人で豆まきをした。

でも、寂しかったけど、
(大切な年中行事を終えた!)安堵感はあった。

我が家の豆まきには、
嬉しい思い出と悲しい思い出がある。

楽しい思い出は、モチロン子ども達との大騒ぎ、
私の実家に集まり、

私の両親、祖母、叔母、姉、姪っ子、
我が家の三姉妹、そして、

お菓子や豆を撒くのは夫、
で、てんやわんやの大騒ぎだった。

要領の悪い我が家の次女は全く取れず、
いつも長女や三女に負けてべそをかいていた。

毎年のことなのに、
毎年同じことが起こり泣き笑いだったが、

それが楽しみだった。
今は、娘たちの家族に受け継がれ楽しい豆まきのようだ。

悲しい思い出、
それは4年前、釧路の義父の思い出だ。

義父は、
義母が亡くなってから一人暮らしだった。

几帳面な義父は毎年お寺で行われる豆まきに行き、
豆を貰って来ていた。

4年前の2月3日は厳寒で、
釧路はマイナス25度を越える寒さだった。

豆まきに参加した義父は、
なぜか帰りのタクシーを呼ばず、

その寒さの中、
40分の道のりを歩いて帰り、

それが原因で腸閉塞を起こし、
9日後亡くなった。

亡くなる寸前までしっかりしていた義父だったから、
私たちには突然の死だった。

いつの間にか夫が、
豆まきに積極的でなくなったのは、

娘たちがいなくなった所為だけではないのかも知れないと、
今年初めて気が付いた。

豆まきには、楽しい思い出と悲しい思い出が、
私たち夫婦にはある。

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