『昔働いていた会社の支店は、
８０名位の社員がおり、

朝は、
掃除組・雪かき組・その他等に分かれて働きました。』

朝会での綺麗好きN君の話。

綺麗好きN君は、
大手ゼネコン会社からの転職組だ。

『会社の雪かきも、何のためにするのか、
お客様に気持ちよく来社していただく為、

その目的が理解できると、
雪かきも苦になりません。

と思っていましたが、こう続くと・・』

素直な気持ちだと思う。

綺麗好きN君は今日も朝早くに出社し、
えっさほいさと雪かきをしていた。

次々、
モゴモゴN社長、ラガーマンM君、ホンワカH君と、

雪かき仲間に加わった。

『もう捨てるところがありませんよ』
と言われているが、

業者も、
すぐには来てくれない様だ。

もうすぐ３月と思うと、
（我慢しようか・・・）なんて思う。

『車庫にハイエースが入らなくなった。
夕べ、削っておいたけど・・』

メタボ脱出H常務が言った。

今年の雪は大事だ。
会社の二階の窓はまるで一階のよう・・

でも・・
必ず・・溶ける。

春になれば雪は溶ける。

まるで、
何事も無かったかのように雪は溶ける。

昔の小樽の人は、
隣の雪が敷地に落ちても気にしなかったそうだ。

『春になれば、雪はとけるっしょ～』

この大らかさが雪国には必要だ。