ビール券の販売が、
終了したらしい。

それがどうしたと、
思われるだろうが、ビール券は非常に重宝な物だった。

例えば仕事で、
『すみませんでした～』の時、

言葉や頭を下げるだけでは不味いでしょう～
の時、菓子折りでは安すぎ、

5000円の商品券では、
なんか・・失礼な感じだし・・・

でも、
一万円では張り込みすぎ・・

の事が多いが、
ビール券一枚は確か、760円くらいで、

でも、10枚という枚数が、
日本人には切がよく、

おまけに、
商品券の感覚よりは、

（ご挨拶にビールをお持ちしました～）
の軽さがあるのに、実は金券です・・が、

良かったのだが・・・。
仕方が無い・・。

もっとも、貰う側、
それも妻の立場で考えると、

『お父さん、ビール券って使いにくいのよね。
せめて、お米券がいいのよ、

デパートの商品券は使えるところが限られるから・・
どこでも使えて、お釣りが貰える商品券がいい』

となる。
『お前、何言ってるんだ。これは気持ちだよ』

（あら、そうだったわね・・・）

妻は現実主義だ。

そういえば、
男性は、自分が好きなものなら、

高級なお酒も喜ぶようだ。
物でも・・いいのだ。

もしかしたら、
ビール券の発祥は、

ビールが重たいより、
（他のものに代えられて、奥様も喜ぶ）

に、
あったのかも知れない。

商品券売り場には、
タクシー券、図書券、お米券も並んでいた。

私だったら、
何がいいかしら・・・

ついつい、
妻の立場で眺めてしまった。