１６日、長女と次女の恩師が亡くなられた。
共に小学校５年生６年生の時に、

担任をしてくださった先生だった。
物静かで熱く、優しく厳しく、

信念を持って、
子どもたちを愛してくれた先生に、

うちの二人のみならず、
大きな影響を受けた子は多かった。

『フェイスブックで知ったの』
長野に住む次女から１７日に電話があった。

小学校のクラスメイトたちで、
フェイスブックをしており、

そこに流れてきたと言う。
『お姉ちゃんと帰ろうと思う・・・』

愛知県に住む長女とお通夜に参列するため、
今、格安の航空券を探していると言った。

１８日の昼、
愛知の長女、長野の次女は中部空港から、

そして、
長女の小学校からの親友Kちゃんは成田空港から、

ジェットスターで帰ってきた。
子どもたちは久々の再会を喜びつつ、

恩師を失った悲しみに泣いていた。
派手なことが大嫌いな先生らしい通夜だったが、

フェイスブックで呼びかけた次女のクラスは、
８割方に連絡がついたそうで、

小学生の面影を探すのが難しい、
３０歳の顔がいっぱいあった。

世の中は便利になったものだと思った。
そして、

離れていても、
フェイスブックで語り合うクラスメートは、

仲間の今を良く知っていた。

『ところで、ジェットスターって、
そんなに安いの？』

『時間によって様々だけど、
中部からは安くて３０００円代、高くて１５０００円・・』

成田発だと、
もっと安いそうだ。

『これだけ安いと夏も帰って来れそうだね。』
家を新築し、ローンに追われる娘達は嬉しそうに頷いた。

格安航空券が出るまでは、
２日前に買えるのは、せいぜい往復割りだ。

これでは、娘たちも親友も、
とても通夜には参加できなかっただろう。

フェイスブックもジェットスターも、
ありがたい・・と感じた週末だった。