日刊せみなりーBLOG

思い出しちゃった・・。

更新日:2013/07/09

7月は納期がいっぱいだ。
仕事があるのは幸せ幸せ。

だから、
みんなで精一杯出来る事をしている。

むつみさんは猫の手状態なので、

『むつみさん、うまくデータを送れません。
急いでいるので札幌市まで届けて下さい。』

と、宅急便もする。

出来る事を出来る人がする。
小さな会社だから、

立場や役割に拘ってはいられない。
事に、私は全く抵抗感がないが、

昔昔その昔、
看護婦時代もこの考え方でいた。

めちゃくちゃ忙しい病棟で、
日勤者は9時10時の残業は当たり前、

夜中の12時で終了する準夜者も、
朝の3時4時まで残業、深夜者も昼近くまで残っていた。

日勤は、時計と睨めっこで早や歩き、
少しでも患者さんの傍にいようと必死だった。

そんな病棟に、
副総婦長さんが見回りに来た。

『婦長さん、
このあとどちらに行かれるんですか?』

と聞いたら、
『1階の事務室よ』

と言った。
事務室は検査室の隣だった。

『なら、この検体を検査室に置いてくれませんか?』

私は副総婦長さんに、
猫の手をお願いしようとした。

私の病棟は4階、検査室は1階だ。
その当時、職員はエレベーターを使えなかったので、

階段ダッシュだった。
検査室の横の部屋に行く副総婦長さんに、

持っていってもらおうと思ったのだ・・が。

『中野さん!何を考えているのです!
自分の仕事は自分でなさい!』

大目玉をくらった。
もちろん、私だけでなく病棟婦長も、

『教育がなっていない!』
と怒られたらしい。

私は、
すんごーく納得が行かなかったが、

検体を持って、
走って検査室に向かった。

検体を運ぶだけで、
検査室に伝える事は何も無い。

ただのメッセンジャーだった。
(なぜ、副総婦長さんは持って行ってくれなかったのか)

未だに納得がいかないから、
これほど、何時までも忘れずに覚えているのだろう。

私が、
CDを札幌市に届けている間に、

みんなは、
しっかりいっぱい働いていた。

まあ、
小さな会社のむつみさんと副総婦長は違うか。

『むっちゃん、
あの副総婦長さんにそんな事言ったの?』

友人に呆れられた。
私をかばって謝ってくれた婦長さんに、

感謝せねば、なりませんね。

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