うちの会社の自慢にチームワークがある。
現場でも内業でも、

いざ！という時、
素晴らしいチームワークを見せるが、

今日は、
負けたかも・・・と思わせる仕事振りを見た。

それは、
立ち食い蕎麦屋さん。

午後から札幌市の入札に参加する私は、
バタバタしていて、

会社を出るのが遅くなった。
（お腹すいた・・立ち食い蕎麦屋に入ろう・・）

こういうときは、
さっさと食べられる立ち食い蕎麦に限る。

（はまなすは混んでいるだろうな）

地下道にある立ち食い蕎麦屋はまなすは、
美味しいので、結構利用するが、

お昼ど真ん中に行ったことはない。
予想通り、大混みだったが、

回転は速いはず・・と待つことにした。
このお店、間口が狭く、奥行きがある。

その奥のほうが厨房だが、
厨房は間口が狭く、奥行きもない。

その狭い空間に、
三人の女性達が働いていた。

『夏野菜そばですね。少々お待ち願いますか』
はいはい・・・

一人は洗い物担当、
お客が下げた食器をモクモクと洗いながら、

受付・準備・仕上げを担当している女性が、
作り手の女性の手伝いに入るとすぐに、

その代わりに入る。
そうなのだ、三人が三人とも自分の役割をしつつ、

他の二人の仕事を見て、
さっと、足りないところを埋めるのだ。

お客さんは大量におり、
立ち食い蕎麦だから待たせられる時間は極僅か、

それも、
お昼休みだから時間制限がある。

掛け声さえ、極わずかだった。

三人に、
無駄な動きは無かった。

必要な場所に、
クルクルと三人が移るように動いていた。

お蕎麦を待っている間、
私は見とれていた。

この三人の女性達は、
自分達の素晴らしさを分かっているのかしら？

素晴らしいチームワークですね！
と伝えたかったけれど、

余りに忙しそうなので、
『ご馳走様でした～』だけで、

市役所に向かった。

そして、この三人の女性達はチームワークが良い所為か、
めちゃくちゃ忙しいのに、

イライラ感が一つも見受けられなかった。

あうんの呼吸なんだなあ～
気持ちの良い昼食時間だった。