『暑いですが、
会社は朝から冷房が入り快適な生活です。』

朝会で早起きO君が言った。

早起きO君は、
只今社内暑がりベストスリーに入っている。

もっとも、
席はクーラーの真下、

クーラーさえ入れば、汗は少しだ。

ベストスリーの後二人は、
スノーマンK君とホンワカH君、

スノーマンK君曰く、
『寒かったら着ればいいけど、

暑くても、
脱ぐものがなくなったらどうしようもない。』

まあね。

ホンワカH君曰く、
『俺、どうして頭からこんなに汗が出るんだろう』

と、
自分でも分からないほど汗をかく。

そのホンワカH君は、
本日は旭川の現場だった。

夕方4時頃、
『大学でたらうちにおいでよ』

と言っちゃうくらい専属バイトをしているA君と、
帰ってきた。

『お帰り～暑かったでしょう』
『暑いなんてものではなかったです』

A君、げんなりだ。
本日の旭川の温度は33℃の噂。

空き家の調査だった。
『空き家の二階は生半可の暑さじゃあないよね』

『そうなんです。窓もほとんど開かなくて・・』
ららら・・・

さぞや、
ホンワカH君は大粒の汗をかいたに違いない。

愚痴の一つも出るだろうと思ったが、
『いいえ！暑くなんて無かったですよ！』

強がりが出たか？

と思ったが、
ほんとに明るく元気よく・・

残業に向かってえいえいお！
どうした？その元気？

あーそうか・・
一軒だけ遅れていた調査が無事終了して、

嬉しいんだ。

ホンワカH君の席もクーラーの真下、
頭の後ろに冷風を受けて、

とても暑い旭川の現場帰りとは思えないファイト、
暑さに負けず頑張る～の気迫。

明日は私が現場の番だ。
私も・・がんばるか！