今日と明日は、
完全家庭サービスデイだ。

長女の婿殿も愛知県から帰ってきたので、
レンタカーを一台借りて、

層雲峡から旭山動物園を目指す。
私は、

長女の婿殿Dちゃんの運転する車に乗った。
いつもは、社員のみんなが運転している道を、

長女家族と一緒に移動だ。
ふと、バックミラーの婿殿と目があった。

と思ったけど、
後ろを見ているようで、

私を見ていたわけではなさそうだ。

急に、
ラガーマンM君との会話が思い出された。

現場に向かうプリウスに乗り込んだ時の事だ。

運転席の後ろに座った私が、
バックミラーを見ると、

ラガーマンM君の目が見えた。
というより、

バックミラーに自分が写っていたのだ。

『ラガーマンM君、そのバックミラーの位置を変えて、
私が映るから』

『何を言ってるんですか。
それじゃあ、後ろが見えません。

バックミラーは、
後ろを見るためにあるんです。』

ラガーマンM君に怒られ、
ビベロYちゃんも、

何を言っているのだ？と言う顔をした。

そうなの？
私しか写っていないということは、

私しか見えないということじゃあないの？
と思ったが、

ま・いいか…
バックミラーを見なければいいんだ。

となるべく、横に座っていたビベロYちゃんと、
話すようにしていたのだが。

今も、バックミラーに、
運転中の婿殿Dちゃんの真剣な目が見えるが、

運転に支障はなさそうだ。

一体、
バックミラーって、どんな見え方がするんだろう。

あの小さな鏡に映る後ろの世界。

運転しない私には、
バックミラーの見え方一つも、

わからない。