『では、行ってきます～』
朝のバタバタをバタバタと片付けて、

札幌駅近くのお役所に向かった。
『すみません～』

と資料を頂き、
時計を見たら、もう12時だ。

次もお役所に行くから、
（大通でラーメンでも食べて、1時に間に合わせよう～）

と、
札幌駅から大通まで地下歩行空間を早歩きだ。

余り時間がないから、
さっと食べられるラーメンは良い！

と思ったのだが、
暖簾をくぐろうと中を見たら、

わ！
真っ黒い背広姿の中年サラリーマン軍団が、

ずらり・・とカウンターを埋めている。
丁度、昼休みだもんな～

チョッと、入る勇気がなかった。
（他のお店を捜そう～）

蕎麦屋でもいいかしら・・
心変わりをしかけたけれど、

普通の蕎麦屋は長蛇の列・・
立ち食い蕎麦屋は・・・

ここも、
真っ黒いサラリーマンがずらりと並び、

入る勇気がなかった。
（早くしないと、1時に間に合わなくなるわ）

次に覗いたラーメン屋さんのカウンターに、
二人だけ女性の姿が見えた。

よし！ここにしよう！

男性にはわからないかも知れないけれど、
男性サラリーマンがずらりと並ぶお店には、

女性は中々入りにくいのだ。

お店の時計とにらっめこしながら、
塩ラーメンを食べた。

そういえば、
昨日もラーメンだった。

札幌で有名な（すみれ）というお店だったが、
日曜日だったこともあり、

老若男女、恋人、家族連れ、仕事仲間・・
色んな格好をした人たちが食べていて、

お店には入りやすかった。

街中のビジネス街で働く女性は、
あの軍団の中で食事をすることに慣れるのかしら。

慣れないから、
カウンターは男性だけなのかも・・

駅地下歩行空間の椅子に座って、
お弁当を食べていた女性が思い出された。

男性の中で働くって、
昼ごはんも大変なんだあ～