日刊せみなりーBLOG

今の高齢者は・・

更新日:2013/10/02

補償の調査で、
道内を回るが、『この地域、随分な高齢者地域ですね!』

が、増えてきた。
こちらのご主人は94歳、奥様89歳、

あちらの未亡人は、
86歳、そのお隣は若くて76歳・・

という感じか。
皆様お元気で、庭の手入れや畑作りに精を出している。

『近所の人たちに、
勝手に野菜を取っていってと言っているのよ。

食べきれないから・・』
太っ腹だ。

家を壊して、
新たに建てるという事に対しても、

前向きである。
以前は、『子どもの所に行くの』という選択が結構あったが、

近頃は、
少し減っているような気がする。

それも、世相なのか。

『畑は必需品!』と、
新しく、老人用の小さな家を建てる方、

『ここがいいから、町営住宅に移るわ』と、
自家から借家にされる方、

離れた子どもより、
近くの友人や住みなれた場所を選ぶ。

高齢者も、
どんどん自立する時代のようだ。

『この大きな家を、
子どもに残しても困るから丁度良かった』

と、
仰る方もおられた。

20年前、
この仕事に入った時、

『盆暮れに子どもや孫たちが来るから、
また、同じくらい大きな家を建てる』

と話される方が多かったが、
今は殆どいない。

【自分を生きる】高齢者が増えている。

公共事業で土地が必要となったときに、
お出ましになる補償コンサルタントと言う、

殆どの人が知らない仕事の、
うちの会社だけど、

土地・生業・建物と、
人生そのものが関わる事だから、

意外に、
【人が生きる】ことに触れることが多く、

そっか~・・と感じることも、
多い仕事だ。

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