日刊せみなりーBLOG

穂別…

更新日:2013/11/04

土日と、
穂別の現場に行ってきた。

今は、むかわ町穂別だが、
以前は穂別町だった。

全道くまなく行っています!
は、嘘ではないから、

穂別町も初めてではなかった。
『メチャクチャ、久しぶりだね。』

昔、今は34歳になった長女を連れて、
釧路の実家に帰る時は、

必ず、
穂別でお昼ごはんだった。

道東に抜けるには必ず通る道だった。
栄えていた。

道路の拡幅に伴って、街並みが整備され、
活気に満ちていた。

その後、樹海ロードが出来、
穂別町を通ることはなくなり、

日高町でお昼ご飯を食べるようになった。
『穂別町はどんなことになっているのかしら』

心配だった。
街づくりのお手伝いをしている身だから、

北海道の街が気になる。
不安な思いで、街中に入った。

人通りは少なかったけれど、
家々は手入れがされ、

紅葉の中で街並みは綺麗だった。
『お昼ご飯、どうする?食堂はあるはず』

何軒かある食堂は、暖簾がしまわれていた。
『あそこに喫茶店があったよ。』

とにかく、行ってみましょう!
『やっていますか?』『いらっしゃいませ!』

元気なお出迎えだった。
上品な初老夫婦が営むレストラン&喫茶店、

という風情か。
優しく穏やかなご夫婦は、

八人でやってきた私たちに、
少し慌てた風だったけれど、

ボリューム満点、
美味しいご飯を食べさせてくれた。

『明日もやっていますか』『はい、やっています』
奥様の優しい声が帰ってきた。

泊まった民宿は、
明るい冗談好きの美人ママさんが営んでいた。

『補償セミナリーって、こう書くんだ。
結局、わからなかったから、カタカナにしたの』

『ありがとう様でした!』
明るい声に見送られ、

民宿を後にした。

現場の近くには穂別神社が会った。
小高い山の上まで、

階段が長く続き、
登り切ったところに、小さいけれど、立派な神社が姿を現す。

神社を取り巻くご神木は、
よく手入れがされ、

深呼吸をしたくなるような、
清々しさだ。

交通の拠点ではなくなった穂別は、
本来の町の力で、

生きているようだ。
どんな経済でなりたっているのかは、

よくわからないけれど、
一生懸命真面目に働く方々が、

町を支えているのは、実感した。
大丈夫何だわ、何か、ホッとした。

人間は、強かだ。
道路が変わろうと、高速が出来て、

車が通らなくなっても、
ちゃんと、しっかり生きていく。

町も企業も一緒だな、
どんなに外部環境が変わっても、

最後はそこで生きる人たちの、
生き方がものをいう。

心配して訪れた穂別の町に、
力を貰った現場だった。

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