阿川佐和子のエッセーに、
お父上の阿川弘行氏が、

風邪の人が近くに来ると、
異常に嫌がると書いてあった。

まさに、
あっちいけ！状態だと言う。

その気持ちは、
よくわかる・・・。

私は看護婦だったので、
（この咳はやばいぞ、ウツル！）

が、わかる。
ウイルス君が、元気いっぱい～

うつりたい～咳は、
一種独特だから・・・。

なので、
地下鉄やバスで、ゴホンゴホンを聞くと、

阿川氏でなくても、
あっちいけ！とは言わないが、

逃げる。

が、
自分がその風邪になった。

寄りにも寄って、
元旦の朝から熱を出し、

それも、咳風邪だ。
お正月は愛知の娘宅にいたので、

『お母さん、マスクをして』と娘に言われつつ、
寝ていた。

3日の夜、
熱は下がったものの、

咳は酷いまま、
飛行機に乗り、バスに乗り継いで、

帰札した。
その移動の間中、

阿川佐和子さんのエッセーが頭を過ぎり、
（前のご夫婦、嫌だろうな～）

（後ろの家族、嫌だろうな～）
と、気持ち小さくなっていたが、

北海道の寒さで、
風邪ウイルスが生き返り、

風邪は改善することなく、
仕事始めに突入した。

『今年も、ゴホンゴホンよろゴホンしくおゴホンねがいしまゴホンゴホンゴホン』

不味い事に、
さほど仲良くしていないのに、

夫ことモゴモゴN社長にその風邪は、
うつり・・・

『ことしゴホンゴホンも・・』
並んで、ゴホンゴホンゴホンが止まらず、

今日は二人並んで、
マスクをしながら・・・・

ゴホンゴホンゴホン・・
ゴホンゴホンゴホ！ン！

咳が止まらない。
優しい社員たちは、

みんな、何も言わないけれど・・
阿川弘行さんの気持ちだろう・・

と思っていたら、
『なんか、俺、喉が痛くなってきた気がする・・』

社員が言った。

ああああああ
早く薬よ効いてくれ～