日刊せみなりーBLOG

ひよどり

更新日:2014/01/11

私は、
人間以外の動物が大の苦手だ。

犬猫亀、牛、馬、豚、羊、
何でもかんでも、そして、鳥。

20年前、家庭の事情で、
猫を二匹飼うことになり、

少し慣れたが、
それでも我が家の猫以外触れない。

なので、
ペットのいる現場に入ると、

お目々キョロキョロ、
近寄ってこないだろうかと、

仕事どころではなく、
そんな気持ちが動物に伝わって、

突進されたりする。
そして、その動物の中でも【嫌い】なのが、

【鳥】だ。
見ると鳥肌が立つ。

因みに、
現場でも鶏舎を調査することがあるが、

幸い、私は行った事がない。
なのに、今朝、居間のカーテンを開けたら、

目の前にヒヨドリが、わんさかいた。
ぎょっ!

我が家は斜面に立っているマンションで、
居間の高さは、二階建てくらい、

風致木として植えているナナカマドの、
生い茂る枝に赤い実がいっぱいなっているのが、

ちょうど、私の目の高さくらいなのだ。
うわ!ヒヨドリが、ナナカマドの実をついばんでいる。

じっと、見た瞬間、
わ!っと、一斉にヒヨドリが飛び立った。

私の恐怖の視線に、
恐怖を憶えたのか…

いいじゃない、
マンションでナナカマドの実をついばんでいるヒヨドリを、

見られるなんて、滅多にないわよ。
とお思いか?

それは、鳥が好きな人、
おまけにヒヨドリは可哀想かな、

可憐ではないのだ。
もうちょっと、

小型で華奢な綺麗な鳥だったら、
まだ、良いかもしれないが、

鳩より少し小さめで、
黒とグレーのモコモコで、

今ひとつ中途半端だ。

人間は見かけではない!
と、断固として言うが、

鳥は、余りにも差がありすぎて、
……いやいや、たとえ、どんな鳥でも嫌いなんだわ。

と、鳥肌をたてながら、
思考滅裂に外を見ていたが、

その後、
ヒヨドリは寄ってこなかった。

ナナカマドの実は、
木の実の中ではまずいから、

山に餌になるものがない時に、
食べると聞いたことを思い出した。

藻岩山に餌が少ないのだろうか、
ちょっと、心配だ。

ヒヨドリへの心配と鳥肌の矛盾に、
悩む私だ。

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