日刊せみなりーBLOG

雨戸しみじみ

更新日:2014/01/18

北海道にはなくて、
本州には普通にあるもの?

クイズではないが、
それは、雨戸。

昔、子供の頃、
大阪の叔母のところに行き、

朝起きたら、真っ暗で、
キョトンとしていたら、

叔母が、
雨戸をガラガラと開け、

急に朝になりびっくりしたが、
今年のお正月を愛知県の長女の新居で迎え、

新年の朝!
と意気込んで居間に行ったら真っ暗で、

久しぶりに、
雨戸を思い出した。

但し、
近年の雨戸はシャッターで、

内側から、
シャー!と開ける。

娘曰く、
『防犯の意味が強いのよ。』

なるほど………。
夕方になると、再び内側から、

シャー!と閉める。
うーん、馴染みがないので、

今ひとつの感じだけれど、
その雨戸は暖かさも逃がさない役目もあるようで、

閉めると暖かい。
最も、今の本州の住宅は断熱効果も良いらしく、

窓は複層ガラスで、
窓からの冷気は思ったより少なかったが。

雨戸には色々な意味があるようだけれど、
その一つに台風から、守る役目もあるらしい。

岡山生まれ、岡山育ちの母が、
『台風が来ると、雨戸を立てるのよ』

と昔教えてくれた。
雨戸は立てるものらしい。

小さい時に見た大阪の雨戸は、
心ウキウキして、

『おばちゃん、雨戸雨戸!』
と騒いだ記憶があるけれど、

今のシャッター雨戸は少し閉塞感があった。

夜は、
カーテンの隙間から漏れる家の明かりが温かく、

朝は、
カーテンの隙間から入る朝日がいいな。

と密かに思っていたが、
『二階は雨戸を付けていないよ』

娘が言った。
やっぱり、現代の雨戸の役割は、

防犯らしい。

朝起きて、
ロールカーテンの隙間から見えるナナカマドの実が、

ヒヨドリに、
ほとんど食べられてなくなっているのを見ながら、

札幌は、まだ、
雨戸が要らない安心な街なのかな…

と思った。

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