日刊せみなりーBLOG

土曜日の……

更新日:2014/01/19

一月に入り、
忙しいとは言うものの、

少し落ち着いた日々になってきた。
心は来年度に向けてだけれど、

夫婦で、
ゆっくり【土曜日の自宅ご飯】を食べた。

もっとも、手抜きすぎて、
他人様には見せられたものではないが、

『美味しい』も言わないが、
『不味い』も言わない夫なのでOKだ。

で、
ゆっくりついでに、

映画寅さんをBSテレビで見た。
『わああ、みんな若いね。いつの頃かしら』

なんていいながら、
二人でケラケラ笑いながら見ていたら、

最後のお正月のシーンで、
『1977年も幸せな年でありますように!』

と言うセリフがあった。
『俺は25歳だな』と、夫。

『私は看護婦になった年だわ』
と、私。

ふーむ……
こんな感じの時代だったんだなあ…

ちょこっと、変な気分だ。

22歳の私にとって、
30歳は超年上、40代はあり得ない年で、

50代はお婆さんだった。
自分には遠い話、私は若いままよお〜

はち切れんばかりのエネルギーで、
社会人!やるぞ!だったけ。

まあ、その後、
山あり谷あり谷底あり、

笹を掴み、這い上がり、
クマの糞に怯え、倒木に躓き、

あれえーと滑って落ちたこともあったけれど、
不思議に一人だったことはなく、

家族や仲間に支えられ続けてきた。
まるで、今の山の木の調査のような38年だった。

山の木の調査は、道路から遠い所が多い。
それも、飛地で、

『あのさ、こんなに離れたところにある場所なのに、
調査面積を足すだけでは、おかしくない?』

と、
請負金額に一人ぶつくさ言いつつ歩くのも、

この38年と一緒だな。
そこを歩かないと目的地につかないんだもの。

映画寅さんは、若くて少し意地悪だった。
そうなんだ、昔の寅さんはこんな理不尽な事も言ったんだ。

若い時に見た時は気が付かなかった。
きっと、自分もとんがっていたんだなあ。

ゆっくりした土曜日の自宅ご飯は、
寅さん付きで、

タイムスリップしたひと時だった。

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