日刊せみなりーBLOG

まずは、始めることが…………大事か

更新日:2014/02/09

うちの会社は以前、
残業が夜の10時を過ぎると、

むつみさん食堂を開いていた。
大鍋でカレーを作ったり、

牛丼、豚丼、海鮮丼などの
丼物なんかも作っていたが、

優しい社員たちは、
まずくても、焦げていても、

『美味しいすよ』
と言ってくれていたが、

ある時、
我が家で新年会をすることになり、

『いいけどさあ、
わたしの作るものはいつものむつみさん食堂のメニューだよ』

と、
半分謙遜で言ったら、

その当時の北大生バイト、
今は、売れっ子建築家Y君に、

『そうですね。
むつみさんの作るものは、

料理ではなくて、おかずですから』
と、悪気なく言われる程の、

私の料理の、
いいや、おかず作りの実力だ。

そのうち、
『むつみさん、夕ご飯をがっつり食べると眠くなるし、

ご飯、いいです』
と、やんわり断られてからは、

むつみさん食堂は閉鎖した。
そして、家に帰ると夫だけ、おまけに仕事も忙しくなり、

気がつくと、
家でも料理をほとんどしなくなっていた。

が、しかし、
『外食にする?セブンイレブンにする?』

を二年近く続けていたら、
『なんか、体調が変だわ』になり、

今年から、
私、食事を作るわ!

と決意した。
でも、余りに長く作っていないと、

メニューが浮かばない。
はて、どんな分量だったかしら。

で、思いついた。
そうだ!89歳になる母からレシピメモを貰おう!

一人暮らしの母親の冷蔵庫には、
昔から使っているレシピメモが貼ってあった。

『いいわよ、持って行きなさい。
これも上げるわ』

それは、
40年前のノートだった。

びっしり、レシピが書いてあった。
『昔は、よく料理を作ったから』

わ、あのカニ玉の作り方だわ。
わ、あの麻婆豆腐だわ。

懐かしいレシピだ。

それにしても、
どうして、こんなに料理を作る母親から、

私が生まれたのだろうか、
不思議だけれど、

一回は作ってみよう。
この、料理…………

あああ…食べるだけ〜
が…………いいなあ…やっぱし。

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