美しい素敵な音楽を、
会社の研修会で聞いた。

それも、
うちの社員とその仲間たちだけで。

お琴とギターと歌声の、
合奏だ。

なおこBANDのみなさんが、
演奏と福島の報告会を兼ねて、

川沿まで、来てくれたのだ。

なおこBANDのみなさんは、
二年前、福島にボランティアで演奏に行き、

その後、
継続的に福島を訪れているが、

その時々の福島のみなさんとの関わりを、
スライドで見せながら、話をしながら、

札幌の市民に伝える活動も始めた。
自分たちの演奏会付きで。

このなおこBANDを知り、
『うちの会社でも報告会と演奏会を開きます』

と、決めたのは私だ。
みんな、キョトンだが、

むつみさんが決めたから、
仕方ないか……だったように思うが、

うちの会社も、少しだけれど、
福島のお仕事をしているのならば、

今の福島を知る努力は必要で、
それが、うちの相談役が言っていた、

『地権者の話を聞きなさい。
耳を傾けなさい。』

ということではと、
考えたのだ。

午前11時半、留守電を入れて、
みんなで、町内会館に出かけた。

美味しいお弁当を食べ、
そのあと、演奏を聞いた。

お琴とギターの合奏は、
びっくりするくらいマッチしていた。

なおこさんがお琴を弾きながら歌う宗谷岬は、
感動的だった。

4曲の演奏の後、
福島の報告だ。

それは、淡々としながらも、
福島で生きる方々のお顔が見えた。

そして、最後にもう一度、
演奏があった。

太めの弦を張った琴に合わせて、
川の流れのように…を、なおこさんが歌った。

胸に響いた演奏だった。

福島の方々の声に、
少しは耳を傾けられたような、

気持ちになった。