日刊せみなりーBLOG

朝陽………

更新日:2014/03/19

朝陽が登るのを見た。
物凄い勢いで………。

訳あって禁酒中のため、
朝、早く目覚めるようになり、

薄暗い中、台所に立っていると、
ベランダが明るくなり、

あら?朝陽だわ。
と思って、外を見ると、

真駒内柏が丘の小山の上に、
ピカピカ光る太陽が顔を出し、

あれよあれよという間に、
ぐんぐん高く登って行った。

朝陽って、あんなに早く登ったのかしら?
思わず、声に出すほどだった。

朝陽かあ………
思い出すのは、看護婦時代だ。

深夜勤務は辛い。
早く、朝がくればいいなあと思いながら、

真っ暗な病棟を走り回っているうち、
ふと、気がつくと、

薄明るくなり、廊下に朝日が差し込み、
(朝が来たんだ)と、ほっとする。

夏は午前3時には明るくなるのに、
真冬は6時をすぎても暗くて、

別に、
太陽が顔を出しても出さなくても、

する仕事は同じなのに、
冬は、何故か、心が重かった。

お友達が、
(朝陽を浴びるとセレトニンが出るそうよ)

と、
教えてくれたけれど、

そのためだったのかしら。
病院は、けして、明るいところとは言えず、

夜はなおのこと、
寂しさを増す。

明るい朝陽が差し込むと、
何となく、

病気が、
早くよくなる気がするのかも知れない。

今は、
いつも元気な補償セミナリーをもっとうに、

深夜勤務も無く、
病棟の寂しい夜も忘れていたが、

ぐんぐん登る太陽を見て、
若かりし頃の、

看護婦時代を思い出した。

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