『最後の雪かきになるかな』
昨日、会社に出ていたモゴモゴN社長は、

カッコマンH君に言った。
『そうすねえ。ひどいすね』

カッコマンH君も、仕事だった。
あっという間に、

外に止めていた車には、
雪がこんもりだった。

『月曜日までには溶けるんじゃない？』
雪かき部隊には入らない私は、

お気楽な答えだ。ったが……
今朝も雪は降り積もり、

こりゃあ、ダメだわ。
私は、雪かき応援隊に変わった。

モゴモゴN社長も、
マンションのベランダを眺め、

『どうなっているんだ………』
がっかり顔だ。

モゴモゴN社長は、
まだ、ただのモゴモゴNだった時から、

雪かき隊長だった。
正確には、ほとんど一人でやっていたから、

雪かき一人隊か、
時代と共に、戦力は移り、

隊列を組めるようになった。
年の所為か、

『上に飛ばせん、排雪を頼もう！』
と言う、モゴモゴN社長に、

ラガーマンM君は、
『去年だって、排雪は頼まずに頑張ったんです』

と、もくもくと、
雪かき隊長を買って出てくれた。

その男性陣雪かき部隊のお陰で、
排雪費はゼロ！だった。

雪かき応援隊長の私は、
『雪かき感謝祭をやろうよ！』

うん、やろう！やろう！
話はまとまった。

『神社に行くのを遅くして、
そのまま、感謝祭をしませんか？』

うちの会社、四月一日は、
北海道神宮で、パンパン！と毎年祈願をしているのだ。

いいわね！
神様に、夕方のお参りでもいいか、聞いてみるわ！

で、
神様のOKを頂き、

四月一日、
感謝祭を催すことになったのだが、

頼むうう！
せめて、月曜日が今年度の最後の雪かきにしておくれ！

感謝祭は、
雪かき納め後が、様になるから……

雪よ！やめえええ！