日刊せみなりーBLOG

春の大風!

更新日:2014/03/28

南区だけなのか、
はたまた札幌中なのか、

今日は、
春の嵐的大風が吹いている。

会社の裏にあるマンションの駐車場では、
砂、落ち葉、そして、

コンビニのビニール袋が、
くるくる飛び、舞い上がっている。

寒そうだ。

春の嵐が来ると、
必ず思い出す現場がある。

もう10年以上前になるが、
あれは雪が溶け、

初めての春調査、
帯広の現場だった。

私は十勝の雄大な農地の脇にある防風林を、
当時のメタボ脱出H常務と調べていたが、

風で飛ばされ、
『きゃああ!』と太いカラマツに、

しがみつきながらの調査だった。
悪いことに、前日は嘘のような好天高気温で、

私以外、
ウインドブレーカーすら、

持ってきていなかった。
大風の砂を浴びたメタボ脱出H常務は、

作業服の織り目の中に砂が入り、
縦縞模様になっていた。

外部調査をしている他の社員はと見ると、
寒さでガタガタ震えながら、

仕事をしていた。
やっと、昼になり、

焼肉屋さんに入り、
暖かい定食をみんな頼んだが、

震えは止まらなかった。
憂鬱な顔で、午後から仕事を再開し、

午後三時、
みんなはどうしているかしらと、

建物のある方に行くと、
誰もいない。

よくみると、
みんなは、車の中に入り、

暖房をつけ、
膝を抱え丸くなっていた。

『もうダメですわ』
『宿に帰る?』

モゴモゴN社長は、
何?!帰る?!的な顔をしたが、

震えているみんなを見て、
『仕方ない。帰るか……』

台風でも、
調査を続けるセミナリーだけれど、

防寒着どころか、
ウインドブレーカーも持たずにやってきた春調査は、

春の大風に負けた。

それ以来、
『春調査は前日まで晴れていても、

どうなるかわからないから、
防寒だけは万全に!』

が合言葉になっている。

今年の春の大風は、
いつもより早いみたいだ。

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