日刊せみなりーBLOG

行者ニンニク!

更新日:2014/04/15

先週の金曜日、
社員二人を連れて採用ノウハウセミナーに、

行って来た。終了は午後8時、
社員二人は何処かで食事をして帰る予定らしい。

『ねえ、私とモゴモゴN社長も一緒に食事していい?』
一応聞いて見た。

二人の一人は、ラガーマンM君、
『いや、ぜんぜんいいすよ。ビベロYちゃんもいいよね。』

『ぜんぜんいいですよ』
もちろん、私たちのおごりは暗黙の了解。

こういう時に会社の経費は、
絶対使わないのがセミナリーの流儀だ。

私たちは、
網走から帰ってきたモゴモゴN社長を呼び出し、

駅付近のビル地下に入った。
始めてのお店だ。

『あ!行者ニンニクだ!』
私以外の三人が言った。

『初物かな、ひとつ取ろう』

私は、
超苦手だけど、まあいいか。

『もう山菜採りで熊の被害が出ましたね』
ラガーマンM君が言った。

『そうなんだあ』
仕事で山に入り、

熊の恐ろしさを感じている私たちは、
他人事ではない。

暫くすると、
小鉢にちょこんと乗った行者ニンニクのおひたしが現れた。

『これっぽっち!?』
それは、まだ若芽で細くまだ小さかったが、

『旨い!これは、採れたて、山もんだ!』
食べている三人から、強烈な匂いがした。

高いはずだ。天然ものらしい。
『こういうものを採って生計を立てている人には、

天恵物補償がある。』
ラガーマンM君が言った。

『そう言えば、
庭中に行者ニンニクを植えている所もあったな』

話は仕事になる。
思い出した。植え付け面積を図ったっけ。

行者ニンニクは、若芽が美味しいらしい。
育ちすぎた行者ニンニクは、ほっておかれ、

来春、また美味しい芽を出す。
その葉っぱは、

すずらんの葉を大きくした感じで、
一瞬、スズラン?と思うがよく見ると明らかに違い、

俺がスズランに見えるかい?
とばかりに、触ると匂いを放つ。

『そうだね、行者ニンニクが好きな地域だったね。』
その時の光景が思い出された。

お皿に盛られた上品な行者ニンニクは、
三人が遠慮しいしい食べ、

結構長く、テーブルを占拠していた。

美味しい料理とお酒と話で盛り上がり、
11時過ぎ、

蛍の光に送られて、
私たちは店を出た。

飲んでいない私もご機嫌だった。

翌日、
我が家の寝室は強烈な臭いになっていた。

やっぱり、
あの行者ニンニクは、天然物だ…………。

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