日刊せみなりーBLOG

未来のテレビマン?!

更新日:2014/05/02

常任アルバイター北大生のA君は、
実は、未来のテレビマンだ。

それも、報道!が夢らしい。
通りで、『卒業したらうちに来ない?』

と、何度ウインクしても、
『あ・いえ……………』

と、
色良い返事が来ないはずだ。

なので、
当社の何でも屋アルバイトの他、

某テレビ局のアルバイトもしている。
そっちの方は、お値段よりも未来への布石、

うちの方は、現実的に売り上げが目的。
まあ、わかっているけれど、

『いいやつだから』
で、飲み会ももれなく誘う。

今日も昼前に会社にやって来た。
『ご苦労様!』

すっかり馴染んで机に座る。

現場組は出かけ、
社内は暖かくまったりムード。

だったけれど、突然、
…………ドカン!!!…

『何々?どうしたの』

みんな、ビックリしていたら、
誰かが叫んだ。

『黒い煙だ!爆発したんだ!』

会社の裏手の方から、黒い煙、
遠くで消防車のサイレンも聞かれた。

会社の裏は大きなマンションの駐車場で、
そのまた向こうだから、

会社からは離れているが、
二階の事務所から、現場は丸見えだった。

作業中に何かが爆発したらしい。
『あ!これは!』

常任アルバイター北大生のA君は、
そういうと、吹っ飛んで行った。

気がつくと、
現場付近をウロウロする彼の姿が見えた。

運良く、煙も火もすぐ消えた。
大事に至らなくて良かったね。

みんなで、
ホッとしながらお昼になったが、

常任アルバイター北大生のA君は、
中々帰って来なかった。

あの素早さは、
うちの会社の仕事ではあまり見られない。

やはり、報道畑が好きなのか?

常任アルバイター北大生のA君は、
非常に緻密な良い仕事をするけれど、

見かけも中身も文学青年、
とても、事件記者風ではないと思われたが、

先ほどの、
スピード感からすると、

意外に、事件記者なのか。

うちの会社で長くアルバイトをしてくれる北大生は、
今までも何人もいたけれど、

みんな、ちょっと変わり者だった。
あ・いや、

個性的だった。

そして、離したくないほど、
仕事が出来た。

縁があって、
長くアルバイトをしてくれて、

お互い好きだったけれど、
就職と言う結婚は無理!なのね。

そうやって、
違う道を歩んだ若者たちの何人かとは今も繋がっている。

常任アルバイター北大生のA君も、
やっぱり、テレビマンになるのかな?

確信した一場面だった。

では、
テレビ局で出世して、

是非、
むつみおばさんを呼んでください。

常任アルバイター北大生のA君の、
若かりし頃を話して上げよう!

だから、
早く出世してね。私の生きているうちに!

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