今年のゴールデンウィークは、
少々中途半端の長さだ。

が、
家で骨休めの中野家には、

ちょうど良い。

金曜日の会社の花見に顔を出した三女は、
『泊まって行っていい？』

で、
土曜日は夕方まで孫三昧。

本日は、
『用事を足すのに車を出してくれる？』

『あ〜いいよ。
明日は、スキー仲間と花見だけれど』

と、私のアッシー君である夫。
昼ごはんを食べ、さて、出かけなければ…

と思っていたら、
今日も来ていた三女が言った。

『お父さんの花見は今日だったらしいよ。
今、電話が来てた。私、送っていくわ』

何と、一日間違っていたらしい。
夫は、スキークラブの方々と飲むのが好きで、

スキーに行かなくても花見には行く。
『ラガーマンMも勘違いをしていたぞ。

お前、電話してくれ、
これから迎えにいくから用意しておけって』

はいはい…
『あ・ラガーマンM君〜』

スポーツ万能、人付き合い最高のラガーマンM君は、
入社すると直ぐに、『お前も入れ』とスキークラブに入会していた。

電話をするとラガーマンM君は、
『いやあ、日ハム戦が始まったから、

ビールをプッシュとやっていました。
何分後に着きますか?シャワーを浴びなきゃ』

ラガーマンM君のまったり休日は、
急に忙しくなったようだ。

『ひげも剃らずに、のんびりしていたんすよ』

飲み会は嫌いではないラガーマンM君だから、
まあいいけれど、

『ビールが足りるかな』
冷蔵庫の中で冷えていたビールをアイスボックスに詰め込んで、

夫は、
三女の車でいそいそ出かけて行った。

夫は、元来、動くことが好きな人だ。
休みの日にジッとしているのは、

性に会わないが、
だからと言って、一人行動も好きではない。

だから、
本当は何処かに行きたいのだろうけれど、

体調不調の私に合わせての、
意に添いませんが、家ウィークです！

だったので、
一日早まった仲間との花見にるんるんだった。

夫を送って戻ってきた三女が言った。
『交通規制がかかっていて、

ラガーマンMさんとお父さんは、
歩いて円山公園に行ったよ。』

ビールを背負いながら、
楽しそうに歩く夫の姿が目に浮かぶ。

休みの日なのに、
社長に付き合ってくれるラガーマンM君にも、

感謝、
『あいつも楽しいんだから、いいんだ』

夫の声が聞こえそうだけど、
社員と一緒が大好きだから、

まあ、良かったね。

さてさて、
花見がなくなった明日はどうしたものか？

結構長い、
ゴールデンウィークかもしれない。