日刊せみなりーBLOG
北海道の…
更新日:2014/05/10
我が家も会社も、
藻岩山のすぐ近くにある。
生まれ育った官舎も、
藻岩山の近くだったから、
59年間、
藻岩山を見続けて来たことになる。
最も、
意識し出したのは近年だ。
顔をくいっとあげて歩くと、
藻岩山の緑と青い空が美しい。
見ていると、
よし!頑張ろうと思うようになった。
だから、春になりこぶしの花が咲き、
レンギョウ、桜と山に色が付き始めると、
いつ、緑になるのか気になるのだが、
今年は、あら!いっぺんに緑になったわ!
が、今日だった。
朝は、少し緑になってきた。
だったのに、昼過ぎは真薄緑、
山が急に、
こんもりに変わった。
もこもこもこ………
薄黄緑色にもこもこもこ…
よし!春が来た!
正真正銘の北海道の春だ!
昔、
初めて名古屋の大通りみたいなところを歩いた時、
その緑の濃さに、
息苦しさを覚えたけれど、
私の中で、
緑とは藻岩山の薄黄緑や薄緑だ。
この差は何?
と思っていたけれど、
この商売に入って、
それは、常緑樹と落葉樹の差だと知った。
何でも、
北海道の自然が一番と思っている私は、
常緑樹ばかりで、
濃い緑の名古屋の大通りに馴染めなかったのだ。
暑い所なのに、
余計に暑苦しかった。
北海道の青空も薄い青、
今のホームページを作った時、
『北海道の青い空を流してください!』
とお願いしたら、
濃い青空が流された。
『違います!薄い青が北海道の空です!』
ホームページの制作会社が東京にあり、
『すいません、東京の空の色です。変えます』
と言って、今の空になった。
北海道の日本海の海の色も、
薄い青、透けるような薄い青が、
心に染みる。
さあ、これからが北海道の短い春と夏、
まだ、時々、
床暖房やストーブのお世話になっているけれど、
薄着になって、
顔をあげ、
藻岩山を見ながら、
颯爽と歩く季節だ。
すべてが、薄い色で覆われる自然の中で、
針葉樹が引き締め役の北海道、
もうすぐ、畑にも薄緑が現れる。
北海道に生まれ育ったことが、
るんるん嬉しい春!
勝手に顔がほころんで来た。