大好きな小樽のお仕事をすることになった。
ただし、小樽と言っても銭函だ。

山の木の調査だが、
私は照査技術者と言って、

出来ていますか？
チェックします！よく出来ました！

の係り、
現場もちょこっと行くけれど、

私自身が一本一本、
木を調べる必要はない。

これは、少々体調を崩した私をきづかってのことだ。
有難いけれど、申し訳ない。

『むつみさん、下で見ていればいいじゃないですか』
『ちょおとお〜それ、違うわよ〜とか、言って？』

『そう、
そしたら、自分でやってくださいよ！とか、

俺言うから喧嘩しながらやりましょうよ』
ホンワカH君の優しい言葉だ。

身体を壊して、
何時ものように働けないのは気が引けるが、

それを思っての言葉だろう。
鬼の目にも涙で、泣けそうだ。

これから打ち合わせなので、
現場の細かな場所は分からないが、

銭函は居住地が少ないから、
海の近くだと嬉しいな。

山の上から海が見えたら最高だ！
あ・私は下で叫んでいるんだった。

あ・いや待てよ。
山道から崖を降って行く調査かも知れない。

札幌の盤渓はそうだった。

銭函なら、クマ出没注意！
は無いだろうし、

海が見えて、
山の綺麗な空気があって、

お昼ごはんは、海の幸。
そうだそうだ、

古民家を活かした洒落たカフェがあったはず。

何しに行くの？って。
そうだそうだ、

仕事に行くのだ。
やっぱり、みんなと、

『ちょおとお〜まだなの！』
『むつみさん、文句言わないで頑張ってくださいよ』

とか言いあって、
一緒に仕事をするのがいい。

現場までに、
体力回復、滑舌最高！にならなくちゃ。

空は五月晴れ、
北海道は外仕事が最高の季節に突入だ。