日刊せみなりーBLOG

小樽さん?

更新日:2014/05/24

私は、数年前、
小樽民家再生プロジェクトというNPOを、仲間と作った。

うちの会社は、
国や自治体の街づくりのお手伝いを仕事にしているが、

このNPOは、
地元の住民のみなさんと街づくりをやってみようと、

小樽や札幌、遠くは東京の方も入って、
小樽の古い民家を、見かけはそのままで、

内部を変えながら、住居や店舗に活用し、
小樽の街並みを残そうという活動をしている。

今日は、その1回目の相談会、
古い家を壊したくはないが、

どうしたらいいだろうかと言う建物所有者や、
小樽の古い民家を欲しいという方達向けの相談会だ。

北海道新聞に載ったから反響が楽しみ。

それにしても、と思う。
この活動を始めてから頻回に小樽に来ているが、

小樽という街は、
本当に不思議な街、

ここまで、個性的な人格を持った街は、
珍しいのではないだろうか。

温かさと偏屈さ、
盛衰を潜り抜けてきた悲哀と、

ともしびを消さない希望。
ヨットハーバーがあるのに、

明る過ぎず、
グレーの古い建物がひしめくのに、

日陰が少ない。
明るい陽射しが降り注ぐと恥ずかしそうにし、

寒い吹雪の日には、
両手を広げて暖めてくれる、

そんな人格を持った街だ。

街が人格を持つというのもなんだけど、
だから、小樽を愛人か恋人のように愛する人たちが、

山ほどいるのだろう。

さあ、
どんな方達が相談会に来てくれるのだろうか。

おっかないような、
嬉しいような、相談会だ。

人格を持った街、小樽…
あり続けて欲しい街である。

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