今年三月に入社した気遣いU君は、
180度の転職組だ。

何せ、前職はコールセンター。
よって、言葉使いは優しく笑顔もいい。

笑顔とコールセンターは無関係のようだが、
優しい声は笑顔から生まれるそうで、

笑顔で話すは必須だったようだ。
彼は、センターで一番の対応力で、

表彰をされたというだけあって、
その話し方も笑顔も、筋金入りだ。

早く仕事を覚えて、
お客様のところに連れて行きたいと、

みんなは思っている。
彼は只今、その期待に答えるべく、

技術者としての修行中であるが、
中々苦心惨憺努力の日々のようだ。

私も180度の転職組だから、

できる人には当たり前の事が、
？？？？？？？？なのがよくわかる。

私の前職は看護婦だ。
数字は、体温、脈拍、体重、呼吸数くらいしか、

書かない。
それが、突然、契約書に数字を書くことになった。

三桁で点を打つことに慣れず、
四桁目に入れて、

何度も怒られた。
入札では、全ての参加会社が落札ができず、

最低価格だった私だけが残されて、
お役所の方達三人と私一人、

で『さあ、おいくらまで、下げられますか？』と言われ、

ドキドキヒヤヒヤ、
慣れない電卓を間違えて、

20万円も損をしたこともあったっけ。
そのうち、木の調査や営業調査も手伝うようになり、

会社の経理も担当、
気がついたら看護婦時代より、

セミナリー在職が長くなった。
ただ、人間相手はどの仕事でも一緒だから、

看護婦時代の15年は、
今でも生きていると思う。

気遣いU君も、
人間が好きそうだ。

笑顔も声も作りものでないから、
きっと、上手く行くよ。

さあ、
これからが、失敗してくじけることが多い段階、

くじけても立ち上がれば、
どうにかなるさ！が、

転職の先輩からの一言だ。