日刊せみなりーBLOG
雨の朝…
更新日:2014/06/18
いつになったら、
やっと晴れたと言えるのか。
今週は、山の木の調査週間だ。
月火は、銭函だった。
山の木の調査は私のお箱だったが、
今回から社員に全面委譲した。
私がいなくて、大変になるのでは?、
という心配は、全く不要!だったらしく、
社員たちは雨に濡れながらも、
元気いっぱい、予定よりかなり早くに終了した。
『いつも、むつみさんやモゴモゴN社長に頼っていたから、
樹種名が出て来なくて時間を食いました。
覚えなくちゃ』
と言うラガーマンM君もカッコマンH君も、
なぜか、張り切っていた。
事務室に洗濯縄を張り、
雨に濡れた軍手を干していた気遣いU君とビベロYちゃんも、
元気だった。
嬉しいような寂しいような、
ちょっと、不思議な気分だった。
そして、
今日から知内町の山の木の調査に入る。
今回は、
モゴモゴN社長も一緒だ。
『また、新しいグッズを作ったんですか?
それ、かえって邪魔ですって』
モゴモゴN社長は、
出来るだけ効率よく調査が終了するように、
手作りグッズをよく作るが、
成功率は半々か。
『何をいう、これはよくよく考えて作ったんだぞ』
『モゴモゴN社長、こっちの方が便利ですよ。』
ラガーマンM君は、
これまた、何処で見つけたのか、
新グッズを自慢げに見せた。
山の木の調査は、
道無き道を歩く。
下草を刈っている人工林はごく稀で、
圧倒的に、笹やら石やら蔓やらに足や手を取られ、
生い茂る木の枝を顔に受けながらの、
苦行である。
おまけに、手ぶらではない。
輪尺という木の太さを測るもの、
杭から杭を見通す為のもの、
小さいものでは、図面、テープ、水糸、ホッチキス、その針、
調査の紙にペンシル、
そして、水分補給の水など、
リュックに詰めたり、
ポケットに入れたり手に持ったりして、
こんな雨の日は笹も石も土も滑るから、
『やべえ!進まねえ!転んだ!』
まさに苦行。
それでも、調査区域に水糸を張り、
一本一本木を調べ、
最後に、張った水糸を巻き返す。
これは、お客様の財産だから、
一本の落ちもなく、調べ上げるという根性、
中々、大変な仕事なのだ。
『ビベロYちゃん、軍手を買って行った方がいいんじゃない』
『今日も買ったんですよ』
万国旗のように、
軍手を干しながらビベロYちゃんが言った。
まあ、いいか、
任せよう、お金だけ多めに持たせて。
そう思って、
大目の仮払金と旅費を渡した昨日。
昨日の夕方の【明日の天気】は、
晴れだったのに、
今朝はしっかり雨だ。
頑張ってくれ、
怪我だけには気をつけて。
私の手からどんどん離れ、
育って行く若者たちを、
頼もしくもあり、
少し寂しく思う雨の朝だ。