日刊せみなりーBLOG
男と女は……
更新日:2014/06/22
うちの娘の結婚が決まった時に、
義母が娘に言った言葉…
『K、男と女は全く違う動物なの。
理解し会えるとは思わないことが大切』
義母は、札幌師範学校を出た才女で、
尚且つ、真っ直ぐで、明るく優しい女性で、
夫婦仲はすこぶる良かった。
言われた娘は、あまりわけもわからず、
でも、
大好きなおばあちゃんの言葉だから、
肝に命じようと、
思ったようだ。
そして、
それを間接的に聞いた私は、
アラカンになった今、
その言葉の重みを、じーーーーーーんと、
感じている。
先日、
アラカン世代ともうすぐアラカンの男女五人で、
振られ方の話になった。
『好きだった女性にふられ、彼女は結婚するという。
お相手は、自分のよく知っている人だ。』
さて、そのお相手の名前を彼女の口から聞いた方がいいか、
風の便りで聞いた方がいいか、
と言う話。
男性陣曰く、
『そんなの、彼女の口から聞いた方がいいに決まっている』
女性陣曰く、
『そんな、どうしようもないことを、聞かされたら傷が深くなるだけ』
そこで、出たのが【男女の違い】
『男ははっきりさせたいと思うもの』
『そうかも知れないけれど、
振られていつまでもぐちゅぐちゅ思うのは男性。
女性は次の恋が現れたら、
スカッと忘れるわ。
余計な傷口は広げない方がいいの』
当たり前に、結論は出なかった。
まあ、
ひとくくりに男と女の違いを言えないけれど、
この感覚の差は大きいと思う。
今の社会は男性社会だから、
ほとんどの社会通念は、
男性感覚で作られている。
女性は仕方なく合わせるか、
若しくは権力を持った時、
女性の感覚を押し通す。
あ・いや、これは私のこと。
会社の中で、
腰に両手をあて、股を少し広げて立ち、
『あのさあ、それじゃあ可笑しいでしょ。』
と、正論を言うと、
女性陣は小さく頷き、
男性陣は、返答なし。
唯一、
いつも健気に立ち向かってくるのはラガーマンM君。
『むつみさんは、そう言いますけれど…』
『むつみさんに、また、差別だと言われるかもしれませんが…』
何をおおお!
と、ピシッと反撃していたけれど、
近頃、
その男女の感覚の差を、
理屈で押し切ろうとする事に、
無理があると悟った。
その、アラカン世代ともうすぐアラカンの恋愛談義の最後に、
私は言った。
『男女の感覚の差はどうしようもないから、
男性に対しての行動は男性の意見を尊重するわ。
だから、
女性に対しての行動は女性の意見を尊重して。』
それぞれが、恋も結婚もし、
社会の中で仕事もし、
その上様々な活動をしている大人たちでも、
未だに、男女の差を受け入れられず、激論を交わす。
『男と女は、全く違う動物なの。
理解しあえるとは、思わないこと。』
改めて、義母の言葉を噛みしめる。