娘を見ていると、
自分が見える。

『ちょっと、動き過ぎじゃない？』
いつも自分が言われていることを娘に言う。

『私はお母さんみたいに病気をしていないもの』
そうだけど、幼児を抱えての共働きは大変だよ。

おまけに、『中体連までは、土日も練習！』
と、部活に出かける。

日曜日なんか、
子連れで部活に行った。

共教師の娘夫婦は、
ほとんど休みが無い。

『無理しちゃダメだよ』
娘に言うが、動きたい気持ちがよく分かる。

仕事だからと、
仕方なしにやっているわけではないだろう。

胸に湧き上がるものがいっぱいあるらしく、
うちにくると、『あのね、お母さん』と教え子の話をしている。

二人目の子どもも欲しいし、
仕事もしたい。

夫が制限なく仕事をしているのを見ると、
羨ましくて、腹が立つ。

ほんと、私とそっくりだわ。

自分を見ているようでもあり、
女性が普通に働き続けるためには、

必ず通る道でもあるようで、
苦笑いになった。

先日、
ビベロYちゃんの母校、釧路高専に、

『卒業生の働く当社のお話を聞いてください』
と、担当の先生を訪ねた。

初めての訪問である。
『ビベロYさんは頑張って働いているんですね。』

先生は嬉しそうだった。
当社の仕事の説明を聞いた先生は、

『それは、かなり希望が別れますね。
でも、中々面白い仕事だと思います。

それに、女子学生を対象として考えてくれるのも助かります』

と、話された。
はい！と元気に私は答えたが、

女性が働き続ける厳しさと、
陥るであろうジレンマを、

心の中で思い、
複雑な心境だった。

ともあれ、
うちの会社は創立以来女性が働き続けている会社だ。

周りとの闘い、
自分との闘い、を潜らなければ、

女性は働き続けられないけれど、
まあ、やって見なければね！

娘たちも、我が社の姫たちも、
働き続けてみよう。

走ったり、休んだり、
男性とはまた違った働き方があるもんだよ。