日刊せみなりーBLOG

マダニ②

更新日:2014/07/01

『おい、まだ頭が残っているんじゃないか?』
夫がお風呂上りの上半身裸で言った。

モゴモゴN社長こと夫は、
先々週、知内の山の現場でマダニに食われ、

『自分で引っ張って抜いた』と言っていたのだが、
抜いたはずのところが、

コリコリになっており、
黒いポツンポツンの周りは赤くなっていた。

『頭が残っていたら、そんなもんじゃあないらしいよ』
と言いつつ、

聞いたばかりの民間方法を試すことにした。
『粗塩で揉み出すらしいんだけれど、

きっと滲みるよ。大丈夫?』
『ああ、それは我慢できる』

えええ???!!!

と思ったが、
本人がせよ!と言うのだから、

やってみるか。

では!とばかりに、
黒いポツンポツンの所に粗塩をゴシゴシ…

『大丈夫?』『ああ』
血がにじむのをティッシュで吸い取り、

ゴシゴシ…
『あら!やっぱり何かあるわ』『針で取ってくれ』

感染を起こさないように、
針の先をライターの火で焼き、

いざ!
『待ってくれ、針が熱そうで火傷する』

いやいや、
針の先の熱さより、

針のホジホジの方が痛いって…
と思ったが、

昔看護婦今ただの人のやる気は百倍、
ホジホジの後は、

ピンセットで、
黒いポツンポツンをプチンプチンと引っ張たら、

『なんか、取れてきたよ。
でも、こんなに引っ張っても抜けないよお』

多分、マダニの口だ。
夫の柔らかいポチャポチャお肉に、

しっかり食い込んだその黒いポツンポツンは、
粗塩で揉まれ、針でホジホジされ、最後にピンセットで何度もつままれ、

やっとの事で、
『取れたみたい』と、相成った。

夫のポチャポチャお肉は、
その部分だけ、3ミリも陥没していた。

恐るべしマダニだ。

しかし、夫の勇気は大したものだ。
私なら、傷に粗塩!針でホジホジ!

なんて絶対嫌だ。
大人しく病院に行くぞ。

はて、もしや、病院の方が恐かったか…
まさかね。

まあ、
それはどちらでもいいけれど、

皆様、マダニに刺されたら粗塩を!
『どうやって現場に持って行くんだ!』

夫は、粗塩に感謝はしていないようだ。

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