男性が一番格好良く見えるのは、
背広姿！

それも、
クールビズではなく、

しっかりとネクタイを締め、
背広の袖口からワイシャツを1センチほどのぞかせる。

ワイシャツは白がいい。

が、
現場では、背広姿は無理なので、

『作業服の下は、ワイシャツにネクタイ！』
が、うちの決まりだ。

よそ様の住宅や建物の中にいれて頂く商売だから、
不快感は禁物。

特に、
女性には気を使う。

『きちんとした格好で調査しなさい』
これは、創業者である父の言葉だ。

その精神は受け継がれ、
女性社員以外は、

作業服の下は、
ワイシャツにネクタイである。

『むつみさん、今度の現場は街のど真ん中ですよ』
ホンワカH君が言った。

『知ってるわ。図面を見たもの。
暑いけれど、爽やか姿で調査をしてね！』

知性と教養、
優しさと笑顔のプロ集団なんだから。

『はいはい、わかっていますよ』

ホンワカH君は、
少々どうでも良さそうだったけれど、

街中には、女性がいっぱい夢いっぱい。
労働は尊いものだから、

見かけは気にしない時代では、
なくなったと思っている。

会社の中で、
どんなにゲハゲハ笑っても、

一度現場に出たら、
キリッとして爽やかで、

一生懸命仕事をする。
それが、セミナリー流だ。

それにしても、
女性がポロシャツに作業服でも格好いいのに、

男性が、
ポロシャツ作業服でも格好いいのは、

かなり、スタイルを選ぶ。
と、ここまで書いて思い出した。

法律が改正されて、
ハラスメントの解釈が拡大したらしい。

『むつみさん、逆ハラって言われますよ』

はいはい、
そうでした、そうでした。

とはいえ、
今日も我が社の男性陣は、

暑い中、
ワイシャツにネクタイをきりりと締めて、

現場に奮闘中である。