日刊せみなりーBLOG

うち…の人…

更新日:2014/07/11

【うちの会社】と言う響きには……に、
思うこと。

木古内からの現場の帰り、
運転手はビベロYちゃん、

二人っきりでおしゃべり三昧だった。
テーマは、

『サプライズ誕生会の今後について』だ。

『これだけ、サプライズ誕生会が続くと、
みんな、自分の時は?って、待つようになるじゃあないですか?

そしたら、サプライズにならないし…
それだったら普通の誕生会だし…』

サプライズ誕生会を始めたのは、
今から何年前だったか忘れたが、

ホンワカH君の誕生会を中標津の現場で、
それはそれは、大掛かりに行ったのが最初だ。

言い出しっぺは、ビベロYちゃん。
『人を喜ばす計画を立てるのは楽しいじゃあないですか』

の精神で始まった。
『そうだね。サプライズでやるなら、

現場とか何かの模様しものと重なるとかしないとね。
そうじゃないなら、

毎月誕生会をするとか、
いずれにしても、みんなが納得して始めないと…』

と、
私は昔々の誕生会の話をビベロYちゃんに教えた。

『あれは、助っ人I君が、
恋にも敗れ、仕事もなくて辛い時だったわ。』

助っ人I君は、
北大の大学院生時代からうちでバイトをし、

一人前になった建築デザイナーだ。
今は、その敗れた恋のお相手と幸せな結婚をしているが、

『もう、がっくりしていたから、
まずは、うちの仕事を手伝いなよって、呼んだのよ。

元気なくてさあ、
で、誕生日になったのよ。助っ人I君の。

だから、
ポワソンでバースディケーキを買って、

さあ!みんなで誕生会をしようよ!
って言ったらさあ、

むつみさん、ずるい!助っ人Iさんばっかり、えこひいきだ!
って、言ったのよお』

黙って、
聞きながら運転をしていたビベロYちゃんは、

『あははははは、うちの人たちらしい!』
と、ゲラゲラ笑った。

えこひいきしていると言った顔は、
少年だった。

『あなた達には恋人も奥さんもいるでしょ!
って、言ったんだけどさあ』

ビベロYちゃんは、また笑った。

たかが、誕生日、されど誕生日だ。
『誕生日をお祝いしてもらうのは、

どんな形でも嬉しいよね。』
ビベロYちゃんは、にっこり頷いた。

残念ながら、
仕事に追われ、誕生会の計画はそのままになり、

7月誕生日のサプライズは、
できないままに終わった。

きっと、
ビベロYちゃんは気にしていると思う。

ビベロYちゃんが言う、
『うちの人たち』っていう響きは、

家族で使う『うち…』と一緒だったから。

うちの会社は良きにつけ悪しきにつけ、
『うちだったら…』をよく使う。

『うちの人たちだったら、ほんと、よく飛ばすよね』
『うちの人たちだったら、ほんと、よくものを壊すよね』

あや、圧倒的に悪しきにつけ……か。

でも、
そこには何とも言えない愛情があって、

まさに、家族愛。
クールさとは程遠いけれど、

私は好きだ。

うちの人たちの誕生会、
何処かで、計画しないとね。

サプライズ誕生会が出来なかった社員をみるにつけ、
そう思う7月だ。

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