日刊せみなりーBLOG
北海道は美味しいぞ!
更新日:2014/07/14
補償と言う、
ほとんどの人が知らない世界に入って、
早20年、
全道をずいぶん回ったけれど、
今の時期、
嬉しいのが、『これ、食べなさい』
と、ご馳走になる畑の物。
こう書くと、
『物欲しそうだからやめれ』と 、
モゴモゴN社長に怒られるが、
だって、美味しかったんだもの〜
畑になった真っ赤なトマト、
重くて落ちそうだ。
『好きなだけ食べな』と言われたミニトマトは、
反対側が美味しそうに見えて、
トマトの周りをクルクル回った。
アスパラの時期の余市では、
『ちょっと細いから売りもんにはならないから』
と、
買い物袋に採りたてアスパラガスを山ほど頂き、
『みんな、茹でるよ!』
会社に帰って山分けだった。
いやいや、今の時期だけではないか、
初秋の帯広では、
漬物を頂いた。
漬物は私の大好物だ。
死ぬ前に一つだけ食べるとしたら何がいい?
の質問に決まって答えるのが、
『美味しいお漬物と、ご飯!』
だから、現場で漬物を出されると、
『美味しいですね!』
バクバク食べる。その食べっぷりの良さに、
『奥さん、持って行くかい?』
と言われ、迷わず、『はい!』
帰りの車の中では、
『これ、何の臭い?』と言われるが、
気にしない。
そう言えば、
初冬の椴法華で、獲れたてのホッケを貰った事もある。
丁寧な奥さんが、内蔵も頭も取って、
発砲スチロールの箱に詰め、
雪で密封にしてくれた。
今まで食べたホッケの中で一番美味しかった。
サロマでは、
小型の蟹を凍らせて、保冷剤代わりにし、
北海シマエビをわんさか頂いたっけ。
あ〜思い出したらよだれが出た。
畑のものも、海のものも、
地元の皆さんの汗の結晶だもんね。
『しっかり働くんだよ』と言った椴法華のおじさんは、
小舟つくりが生業だった。
全道を隈なく歩くうちの仕事は、
北海道を支える普通の人たちの、
生きる力を感じる仕事でもある。